2009-01-01から1年間の記事一覧
NHKが司馬遼太郎の『坂の上の雲』を3年かがりで連ドラする。気がかりだ。 もう15年ほど前になるが、一時期司馬作品を結構読んだ。 いまも、大手書店の歴史書コーナーには司馬作品が他を圧倒している。が、ボクはいつのころからか司馬モノを全く読まなくなっ…
昨日朝8時半頃(米国現地時間25日水曜日の午後)President Obamaからメールが届いた。タイトルは“Thanksgiving”(感謝祭)。 メッセージは“Tomorrow, Thanksgiving Day, Americans across the country will sit down together, count our blessings, and give th…
DPJの国会運営、数の横暴「自公とどこが違うのか」。なりふり構わぬ新政権党の手法に対する憤りは、opposite partiesならずとも共通の庶民感情になりつつある。 横暴といえば、連日メディアがトップで取り上げる「事業仕分け」。医療や科学、文化、教育など…
The Guardianの米国通コラムニストGary Younge氏は“Obama can make change happen”(オバマは変化を起こすことができる)とコメント。 その上で、“The wars, jobs and healthcare reform are the issues on which Obama will be judged and the political peri…
拙文のブログを一週間お留守。八日振りにrestartである。 久しく触れなかった私事を記す。 11月下旬の晩秋、思いがけなくNZに家族と出かけることになった。 35年に及ぶlongtime family friend(長年家族ぐるみでお付き合いしている親戚以上の親しい家族)が北…
Barack Obama氏はAddress in Tokyoでビルマ軍政に人権重視を促し、Aung San Suu Kyi女史を初めとする政治犯の無条件釈放を求めた。 Obama氏は国名を軍政がクーデターにより改名したミャンマーとは呼ばず、Burma(ビルマ)と呼んだ。妥当で賢明だ。 President O…
昨夜のObama's Speech in TokyoのFull Text(全文)をいち早く世界に送信したのはFT. comだろう。発信時間は現地UK時間14日午前3時16分だ。 我が方の主要紙の昨夕刊は演説の要旨の訳文しか載せなかった。 本日の邦紙は1頁全段抜きで全文訳を、英字紙は1.5頁を…
「ユキオとバラク。チェンジの重圧で難問山積。だから普天間移設問題は先送りで意気投合」「ユキオとバラク。核廃絶に温暖化、地球規模の話に熱心で、海外の人気者。国内では・・」 A紙の今夕刊≪素粒子≫だ。今日のBarack Obama's Address in Tokyoを聴いたあ…
President Obamaが来日した。アジア諸国訪問の第一歩に日本を選んだことにPM hatoyamaは謝意を述べた。 Obama氏の訪日の直前、The NY Timesは“American relations with Japan are at their most contentious since the trade wars of the 1990s.”(日米関係は…
天皇即位20周年祝賀式典に皇居前は沸いた。今夕、日の丸を掲げた大勢の人々が集った。 二重橋で天皇・皇后が提灯を手に国民の祝意に応える。太平洋戦争勃発直後、大本営の戦勝報道に沸く臣民の祝勝提灯行列と見紛うほどだ。 が、天皇は原稿に目を落としなが…
国際結婚が増えれば、国際離婚も増える。この場合、国際カップルの子どもはどうのように扱うべきか。この事案に関する国際条約がある。Hague Convention on the Civil Aspects of International Child Abduction(国際的な子どもの奪取の民事面に関するハーグ…
昨夜、the 20th anniversary of the Berlin Wall's fall(ベルリンの壁崩壊20周年記念日)を迎えた。当時の主要国のリーダー、そして現独露米などの首脳が集い、壁を模したブロックのドミノ現象を演出したベルリンはお祝い一色だった。1990年11月9日のベルリン…
Health Care Overhaul Bill(医療保険制度改革法案)の下院通過、僅差の可決だったが、President Obamaは議員の投票を“a courageous vote”(勇気ある行動)だったと述べ、“take the baton and bring this effort to the finish line”(早くバトンを受け取り、ゴー…
The NY TimesからBreaking News Alert(速報)が今日昼下がりメール配信されてきた。 “Seeping Health Care Overhaul Passes the House, 220-215”のヘッドライン。発信時間は米東部時間11月7日午後11時15分。 米下院が医療保険制度改法案を可決した。賛成票は…
いま、何故かAdam Smithが再評価されている。知る人ぞ知る、経済学の古典『国富論』(The Wealth of Nations)の著者、自由競争の提唱者だが、その本旨はどこにあったのか。 経済学者のM氏は「アダム・スミスの原点は道徳哲学にあった」と云う。 Adam Smithは1…
最近、古典文学の新訳が流行っている。 J.R.Kipling(キプリング)のThe Jungle Book(ジャングル・ブック)が“All the Mougri Stories”(ニンゲンの子マウグリの物語り)のタイトルで新訳された。 ボクが10才のころ小学校の図書室で借りて読んだ海外の古典小説の…
NY Yankeesが2000年以来手が届かなかったThe World Championになった。 松井秀喜がHome runを含む6打点の大暴れ、The World SeriesのMVPに選ばれる快挙を成し遂げた。 「多くの日本人にとって松井は反逆児だ。繊細な気持ちをもつ怪物ゴリラは、激しく自己鍛…
五代目小さんが鬼籍に入ってもう七年が過ぎた。TVの追悼番組で十八番の1つ『笠碁』を観賞した。語りと絶妙の間に観客はしきりにクスクス笑った。爆笑の場面は少ない。 同じ『笠碁』をDVDで観たがお客なしの録画取りだ。さらりとしていて笑いはなく面白くな…
50年代初めに、芸能月刊誌に『平凡』を追いかける?形で集英社が『明星』を創刊した。第1号の表紙を飾ったのが美空ひばり、70年代『平凡』に劣らぬ人気雑誌として売れ行きが伸び、同社のドル箱雑誌となった。が、今では『明星』が『Myojo』に変わり、存続し…
芥川龍之介が自死する“最晩年”(1926年〜1927年)に45編の≪追憶≫を記している。当時の文藝春秋に連載され、没後『侏儒の言葉』に所収された。 “追憶”も英語で言えばrecollection:reminiscence。“思い出”とほとんど同義に扱うしかないが、日本語の意は≪過ぎ去っ…
脱官僚、政治主導を看板としてスータトしたDPJ政権だが、誰の目にもこのところの迷走と失速の実態が明らかだ。鳴り物入りの“予算の無駄を洗い出す”行政刷新会議だが、当初の「事業仕分け人」32名が、闇将軍O幹事長の待ったの一声で7人に斬られた。「議員だけ…
政権が代わって国会論戦が始まったが、これまでにない珍風景が随所に見られる。新PMの超ロング所信表明に始まり、通例行われる与党幹事長が代表質問を放棄するかと思えば、政権与党の施策を容赦なく追及してきたJCP委員長の鋭い舌鋒がマイルドになった。 PM …
President Obama's State of the Union Address(一般教書)のなかの教育問題に関する件の続編は以下のとおりだ---- “These education policies will open the doors of opportunity for our children. But it is up to us ensure they walk through them. In …
新政権のもと首班指名後、40日経ってPM Hatoyamaが衆参両院で所信表明演説を行った。52分に及ぶ異例のロング・アドレスである。 President ObamaのChangeじゃないが、PM自身「『変革』という言葉を何度も使い国民に政治に参加してもらいたいという意志をこめ…
バグダッドで連続爆弾テロ。死者150人、2007年以来最悪だ。 President Obamaが「言語道断」と激怒。他方、アフガンでNATOのヘリが墜落事故、14人の米兵が犠牲になった。 原点はやはり“9.11同時多発テロ”に対する米軍の対アフガン報復侵攻にある。掃討したは…
昨日特記した異色の文庫本「講談社文芸文庫」だが、いま手許に幸田文『ちぎれ雲』がある。著書目録つきで200頁足らずで940円。やはり格別の高値だとはいえ、所収の父露伴の最期をみとった小文≪終焉≫は出色している。 「7月11日朝、祖父の部屋へ掃除に行った…
静山社というボクにとってあまり聞きなれない版元がある。売りに売れている『ハリー・ポッター』の出版で名をはせた社らしいが、あらたな収益の柱をつくるべく、このほど「静山社文庫」を創刊。年間60点を刊行、合計100万部の売り上げを目ざすという。大変威…
人間も70歳(古希)を過ぎると、自分が何たるかが解るというが、如何なものだろう? カーボーイ・ハットの皺深い爺さんが、Starbucksで注文した珈琲をチピリチピリすすっている。その傍に座った若い女性が問いかけた。 『お爺さん、あなたホンモノのカウボーイ…
「足利事件」の再審が始まった。 「私が17年半も苦しんだのはなぜなのか。冤罪で苦しむ人が二度と出ないようにしてほしい」と宇都宮地裁での再審初公判で訴えるKさん。 「真犯人を探してください。警察は私の潔白を証明する必要がある」 17年振りに釈放され…
経済格差の拡大、貧困問題が深刻化するなかで、これまでの我が政府は貧困の実態を正確に把握するための、Poverty Rate(貧困率)の数値を出さなかった。呆れた怠慢ぶりだが、このほどようやくOECD(経済協力開発機構)が加盟国について算出している「相対的貧困…