アジア情勢

隣国に踏み絵を迫るassertive China

“China's rise forges closer ties between its neighbors”(中国の躍進は隣国に緊密な結びつきにを迫る) “A newly assertive China prompts neighbors to team up”(新たな傲慢国中国、隣国に協力を促す) 今日のInternational Herald Tribuneの見出しだ。a…

暴走するChina

尖閣諸島海域だけでなく南シナ海の南沙諸島海域についても領有権を頑として主張する中国。冷戦時代の残滓か、まるで帝国主義の如く領土欲を剥き出しにしている。またもや我が国の反中・嫌中感情を煽る結果となるのは目に見えている。中国国内においても当局…

人口増の時限爆弾を除去する法

インドの最大の難題は人口増の時限爆弾を抱えていることだ。 現在、人口12億、そこへきて年齢構成が余りにもアンバランスに若い。総人口のおよそ5割が25歳以下だという。若年層が多く占めるインドは労働力も強力だ。経済成長率は、急速に高齢化が進み、老齢…

冷遇・蔑視されるアジア諸国からの移住労働者

アジアの国情といえば、とかく、Rising China & Indiaに眼を注ぎ日本の現状と比較しがちである。二つの大国を俯瞰するだけで、アジアの庶民の実態や悩みに目をそらしかねない。 現在日本はアジア各国から約19万人の労働研修生を受け入れている。10代後半から…

Surrender(降伏)とIndependence(独立)−−歴史を顧み反省すれば自虐思想か?

本日8/15の我が国某英字紙は“Indian Independence Day”(インド独立記念日)に7頁を割き、祝意を表す多彩な広告を掲載している。 年々人口増が止まらず2010年の現在18億に届かんとする大国Indiaを日本は軽視できない。特にIT技術は世界の最先端を走り、米国Ho…

いただけないA紙の“素粒子”とObama 's Addressの要旨訳文

「ユキオとバラク。チェンジの重圧で難問山積。だから普天間移設問題は先送りで意気投合」「ユキオとバラク。核廃絶に温暖化、地球規模の話に熱心で、海外の人気者。国内では・・」 A紙の今夕刊≪素粒子≫だ。今日のBarack Obama's Address in Tokyoを聴いたあ…

An Ancient Culture, Bulldozed Away--少数民族の伝統文化をぶっ壊す中国当局

中国当局にとってチベットと同様、少数民族ウィグル族は目の仇なのか、何世紀にも亘って伝承されてきた泥レンガと金貨をちりばめた伝統的な創りの建物をブルドーザーで押しつぶし排除しつつある。 ウィグル族の商人たちはこうしたKashgar(カシュガル)の古い…

外遊もいろいろ

President Obama人事の目玉であるHillary Clinton国務長官のアジア歴訪。初の外遊地になぜか日本を選んだ。 Hillary女史は、今から10数年前のClinton政権時代、first ladyとして訪日したが、今は90年代とは情勢が違う。当時はアジア金融危機の時代だったが、…

“微笑みの国”はいま・・・

ビルマ(ミャンマー)とタイは何故か“微笑みの国”と呼ばれる。、ともに敬虔な仏教徒の国だからか? ところが、国の現実は微笑どころではない。 タイでは新バンコク国際空港が閉鎖され運航停止の異常事態だ。連日、反政府団体が政権への抗議行動、ソムチャイ首…

高校の道徳の授業にダンスを導入する仏教の国タイ-狙いは

今年の初春、タイから来日した10数名の高校生を歓迎したことがある。対面時、握手ではなく誰もが自然に合掌する。仏教徒の国の高校生はこんなにも謹厳なのかと感じ入ったものだ。 が、現実は違うようだ。暴力に走る若者が少なくないらしい。国政が不安定で若…

余りにも人工的な五輪の街のぎこちなさ

昨年まで何回となく北京を訪れたボクにとっては、今までのオリンピックより今日開幕される北京五輪は大いに気になる。 五輪前夜というべきこの1年、中国は次々とunexpected incidents & affairsに遭遇した。中国食品への不安と不信、ラサ暴動を契機としたチ…

厳戒の北京五輪のツケは・・

近づく北京五輪。当初、中国当局が世界に発信した千客万来の歓迎ムードが一変した。チベット暴動や四川大震災に端を発した中央への不満や地方での不穏情勢そして見えないテロの恐怖などが、いつの間にか“Beijing Welcomes the World”のスローガンを“Olympics…

(続)近づく北京五輪−最大の難敵大気汚染防止の強硬策

北京の東部にある港町Tianjinにある40の工場に対し五輪に向けて操業休止命令が出された。オリンピックが大気汚染で台無しなっては泣くに泣けない北京当局の最近にみる強硬措置である。 Tianjinではサッカーの試合が何試合か行われるため、競技場近くのビル建…

8月8日の北京は照る照る坊主

中国の八月は例年乾季だ。これまで余りにも日照りが続くと、人工雲をつくって、雨を降らせた。世界初の実験は1946年米国マサチューセッツで成功。最近では、2006年7月のG8サミットでロシアのプーチン大統領(当時)が空軍ジェットを使って、フィンランド上空…

北京五輪-史上最大の(防御)作戦

25日付の英Times Onlineをみて仰天。中国当局が北京五輪メインスタジアム南方、約300Mの地点に地対空ミサイルを少なくとも二基配備したと伝えてきた。場所はサッカーや近代五種競技会場の直ぐそばにあたる。 四年前のアテネ五輪のときも、市の周囲にパトリオ…

“断念”を迫る愛国心

あの9.11テロの惨劇のあと、米国ではNYに限らず、街の家の玄関に次々と星条旗が掲げられた。MLBのBall Parkでは試合開始前、観衆が総立ちになりGod Bless Americaを大合唱した。政権は民衆の心理を愛国心へと誘導した。 四川大地震の震源地の近くから避難し…

鉄の拳をもった謎の将軍さまに変化は?

Burma(Myanmar)のラングーン(Yangon)の町外れ。cyclone Nargisによる罹災者が仮住まいするテントの前を軍政のトップThan Shwe(タン・シェ)さんがお供を連れて"巡幸"。太った将軍様のお通りだ。手を合わせて拝む民衆の姿。恐怖の統治下にある人たちのほとんど…

落ち込む大国・悩む大国と勢いづく国

ここ数年、技術者不足が日本をじわじわ侵食しつつあるが、いま明からにエンジニアやテクノロジー分野に進出する若者の数が減少する事態に直面している。大学は学生の理科離れ、科学離れを嘆く。その落ち込みは急である。産業界はキャンペーンに取り出した。…