2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Farewell to Classic Jumbo--明日ホノルル発最後の就航

乗客400人以上を収容できる巨大旅客機Classic Jumbo Boeing 747が退役する。明日のホノルル発の就航が最終便となる。 Jumbo Jetの最大の悲劇は1985年8月12日の羽田発−伊丹行きのJALの御巣鷹山へのclashだ。その時ボクはNZに滞在中、車の中のラジオに外電が入…

President Obamaの「医療保険制度改革案」のmanifestoは最重要なagendaの1つ--反対勢力の潰しに負けるな

日本のメディアは来月下旬の衆院選に向けて特にDPJのManifestoを連日大きく取り上げている。manifestoとは“a public declaration of intentions, motives, or views.”つまり世間受けする政策宣言。抽象的・観念的でボク自身あまり好きな言葉じゃない。むしろ…

曖昧な言葉は怪しい−要警戒

昨日の拙文中、義父の生誕100年に当たる命日を8月27日と誤記した。 「7月27日ですよ」と異郷の娘から指摘があった。汗顔の至りである。義父に謝して訂正いたします。 どうも、八月という月は、ボクの心中に鎮魂の気持ちが沈殿しているようだ。6日と9日の惨…

生誕100年の日に“武蔵野の懐かし”供える

今年はその道の大家・巨匠の生誕100年が相次ぎ、記念の催事が行われている。東山魁夷・太宰治・松本清張、そしてカラヤンだ。 私事に及ぶが、今日7月27日は我が義父の生誕100年である。 7年前、93歳で他界。その2年前の夏、「100歳まで生きるぞ」とかくしゃ…

古書店で出逢った小林秀雄「感想」についての感想

昨日、土曜日午後、久々に本郷の馴染みの古書店に出向く。 客は数人いたが、たいがい手に取り買うのは古い新書本である。 ボクが購入したのは三冊。一つは『フィレンツェ−−芸術都市の誕生』。2004年と2005年東京都美術館と京都市美術館で、同名の特別展が行…

「河童忌」82回目を迎えて・・

今日7月24日は「河童忌」。1927年35歳で自死した芥川龍之介の命日、晩年の作品「河童」に因んで呼称されて早や82年になる。 芥川は自伝的作品のなかで、自身のことを必ず“僕”と呼ぶ。 彼は、『ただぼんやりした人生への不安』から晩年、自死を考え、その方法…

a big changeにはpain(痛み)は伴うものだ−今こそ“can-do spirit”を!

Obama in his six-month presidential periodの評価は外交政策は別として、内政とくに雇用政策・景気対策については点数はかなり辛い。なかでもhealth care(医療政策)大改革案をめぐっては、与党DP内でも反対が少なくないとか。政府の歳出増が大きな国家赤…

智謀・勇猛の兼続、「・でござります」の心底にcan-do spiritを秘めていたはず

長年、藤沢周平の時代モノを愛読してきたが、初期に一挙に読み終えた作品の一つが「密謀」だ。主人公はいまNHKの大河ドラマ『天地人』の主人公直江兼続。主君上杉景勝を支える智将・勇将である。 周平さんの「密謀」に見られるとおり、『天地人』でも智謀の…

景気浮揚・医療保険政策でPresident Obama苦戦・・・Walter Cronkiteならどのように伝えるか?

大統領就任後半年を経たBarack Obama。支持率に陰りが見え始めた。ABC NewsやThe Washington Postによれば、President Obamaの大統領としての仕事に対する支持率は4月に69%だったのが7月に59%にダウン。特に景気対策やいま賛否両論渦巻く新たな医療保険政策…

“Go west, young man”−が、Chinaの最北西部、暴動の街に職はない

中国北西部、新疆(Xinjiang)、ウィグル(Uighur)自治区のウルムチ(Urumuqi)に東部江蘇省(省都南京)から仕事を求めて、漢民族が殺到してる。これまでにない大量の民族移動の様相だ。彼らは新疆へ行けば月収$400、故郷江蘇での2倍の収入にありつけるとい…

「知ったこと」より「感じたこと」

「加藤周一 戦後を語る」のなかの冒頭部≪ある晴れた日の出来事 12月8日と8月15日≫で“1941年12月8日−その日、私は・・“と題して語っている。 「1941年の12月8日、私は学生でした。東京帝国大学医学部の学生でした。この日は晴れた日だった。・・・・朝、新聞…

「語りおくこといくつか」は脇において−若者へのメッセージに耳を傾ける

加藤周一『語りおくこといくつか』(かもがわ出版)が二冊送られてきた。Amazonで注文したものだが、代金払いとクレジット払いの二重注文をしてしまったようだ。同氏の講演集で内容は豊富だ。一冊はいずれかの機会に知友に差し上げればいい。 手元に『加藤周…

NZ南島沖合いの大地震−Tsunami警報も解除されOld Cowboyもニッコリ

NZ南島沖合いでマグニチュード7.8の巨大地震が発生の報には一瞬ドキッとした。2年前、身内で同国Dunedinを旅したボクらにとってはただ事ではない。震源地は、南島突端の街Invercargillの100マイル沖合だ。西海岸に巨大津波が押し寄せる懸念大だったが、波の…

エコ−ecology(生態系)−のバランスの崩壊を警告した原点は・・

環境問題がいつのまにかenvironmental issuesから大雑把にエコロジー(ecology)と呼ばれるようになった。エコの方が語呂がいいのかも知れないが、正確さを欠く。 70年代初頭に、英和経済用語辞典づくりに参画し公害用語を収集。ecology「生態系」をtermの1つ…

President Obamaの「非核」ビジョンのルーツは学生時代の論文にある

Barack Obamaがプラハで宣言した核の無い世界(A Nuclear-Free World)を目ざすビジョンに揺らぎはない。先のB8でも同氏の言葉は量感に満ちていた。この米大統領としての歴史的Agendaはのルーツは世界が冷戦時代にあった25年前の1983年に遡る。Obama氏はColum…

軽薄な言辞が軽薄な選挙を招く−“外遊内患”のPM Asoに痛烈なボディブロー

首脳会議などで“外遊“中、やたら笑顔を振りまくPMは国内で不人気か大変な難局を抱えているのが我が国ではお定まりだ。 まさに“内憂外患”ならぬ、“外遊内患”“内憂内患”だ。 昨秋頂点にたどり着いたPM Asoはいささか有頂天になって、笑顔を振りまきすぎた。軽…

政治が変わるってホント?

都議選は案の定、DPがLDPばかりか真の革新政党をも呑み込んで万歳バンザイ大勝利だ。が、我が国DPは米国DPとは同質でない。都議会のなかでDPが野党だったの? 石原知事をいつもヨイショしていたDP都議も少なくない。偽装野党であり、実体は与党だった。石原…

Barack Obamaの21時間のガーナ訪問に沸く西アフリカだが・・

夜10時半頃帰宅。BS2「日めくりタイムとラベル」で昭和50年(1975年)を特集していた。この年は、さほどパッとしない年だと言われるが、ボクにとっては広島カープの初優勝、“赤ヘル”なる言葉が登場し沸きに沸いた年として忘れられない。 この年の11月、第一…

海外で“眼の福”と“口の果報”にあずっかたが・・

今や名実とも世界のleading voiceとなったPresident Obamaにとって今回のItalyでのG8は初めてだが、開催地が大震災の傷跡の癒えないL'Aquilaが選ばれたのは驚きだ。出席した首脳にとっては景観を観賞して“眼の福”にあずかるどころではなかったはずだ。 今な…

自分のことを、“僕(ボク)“と呼ぶ人々の語りはいい。

折に触れボク自身、喝采を送っている80歳をはるかに超えた名優がいる。森光子さんと三国連太郎さんだ。 『釣りバカ・・』を撮り終えた三国さんが今夜のTVで語っていた。もう86歳の老優だ。否、森光子さんにもいえるだろうが、老優などと呼ぶと叱られそうだ。…

環境保護と大気汚染防止の道筋は考えれば単純だが−Think it Through

米国高校生・保護者向けのハンドブックに“Think it Through”(よく考えてみよう)のキャッチフレーズのもと、環境問題に関し次のようなセンテンスが見られる。 “Plants clean the air of pollutants and convert carbon dioxide to oxygen, which we breathe …

違った世界をのぞく

夜、知友と暑気払い。11時過ぎの私鉄電車の急行に飛び乗る。 かなりの混みようで、空席はなく、ドア近くの手すりにもたれながら、届いたばかりの『叙情と闘争−辻井喬+堤清二回顧録』を読み始めた。 と、ボクの体にぶつかるほどの隣で、ほろ酔い気味の口髭を…

試作は労働−実体のある言葉は実生活のなかで五感を通じて生まれる

最近、ちょっとした原稿を依頼されることが増えつつある。言葉を紡ぎだすのは、ボクにとって産みの苦しみだ。つとめて、実体のわからない観念語は使わないように戒めている。 そんな折、詩人新川和江さんへのインタビュー記事に触発された。新川さんは15歳で…

Independence Dayを迎え、世界の独裁者や失政への“静かな反逆と抗議”(quiet rebel and protest)は実を結ぶものだ

President Barack Obamaよりe-mailが届いた。Subjectは“A day to celebrate and aspire”(祝福と願いの日)。今日、現地米国はIndependence Day(独立記念日)である。 “Two hundred and thirty-three years ago, our nation was born when a courageous group…

Red Soxに対抗してRed HatのMariners

朝、BSでMLBを観ることが多い。今朝はFenway ParkでAL East Divisionの首位を走るBostonがSeattleを迎えての緒戦だが、Marinersのplayersの帽子を見て一瞬目を疑った。marine blueが基調の選手たちの誰もが赤帽をかぶっている。 IchiroにRed Hatはお似合いじ…

再びSense of Wonder--“「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない”

名著「沈黙の春」(Silent Spring)のRachel L. Carsonの遺作The Sense of Wonderを今日も拾い読み。邦訳モノ50頁余りの短編だが、詩情あふれる優しい語り口のなかに深遠で透徹した含意が覗える。 いま再び、10代後半の若者世界に身を置くボクにとっては心に…

今年のSummer School、維持費の予算がなく閉鎖? 低所得家庭に大きな痛手

1年前、Florida州Brevard地区小学校では夏休み期間学校を開放、多くの学校に先生たちと14,000人にも及ぶ生徒たちが掛け算のドリルやHarry Potterの読書やスペイン語の単語の勉強にSummer Schoolが大賑わい、親の経費負担ゼロというから家庭にとっては大助か…

Italyの列車爆破の惨事-まさかテロじゃあるまい

先月初め出かけたばかりのItaly、Pisaに向かうLPG積載の貨物列車が昨日未明、北部海浜の町Viareggio近くで大爆破事故を起こし、近郊の民家が炎に包まれ、多数の死傷者を出した。 大やけどした幼い3人の子供がローマやベネツィアの病院に運ばれたが助からず、…