2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

躾・家風--言葉の伝承

親爺や祖父の子や孫に対する躾の厳しさ話はこのところ余り耳にしない。児童虐待などと言われ事件になるケースがままあるだけで麗しい家風として語らることは先ごろまず見られない。 その点、小石川蝸牛庵の露伴による娘文子(幸田文)と玉子(青木玉)に対す…

Suu Kyi女史のカリスマ性の源は・・・?

Aung San Suu Kyi女史を偽善者だと週刊誌などで徹底批判している反英米保守派元産経記者などがいる--- 曰く「スーチーはミャンマー人のことを思って民主化を主張しているわけではない。1つの権力闘争だ。ミャンマー人の顔をしているが英国人だ。家族もみん…

囚われの孔雀が世界にデビュー--Aung San Suu Kyi

Nobel Peace Prizeを受賞後21年を経てオスロ市庁舎のステージに立ったSuu Kyi女史。30分以上に及ぶ受賞演説に世界が目を注ぎ、耳を傾けた。 軍政による3度のhouse arrest(自宅軟禁)は合わせて14年9ヶ月に及んだ。元AFP記者M氏に言わせれば「軍人さんたちも…

運も才能のうち

第二次大戦が終わってながく使われていた言葉「鉄のカーテン」。1946年3月英W.Churchill首相が米国ミズリー州の大学で行った次の演説の中で用いたのが始まりとされている-- From Stettin in the Baltic to Trieste in the Adriatic, an iron curtain has des…

改めて都市文化を・・・二つの京を考える

今朝、8日の某紙に『日本文化の源流と京都』なる表題でコラムが載っていた。 ボクは折に触れ、“文化”という言葉を不用意に使っている。不用意と云うのは“本当の意味もわからずに”と云う意味だ。手許にある辞典で<文化>を調べてみた。「①文明が進んで、生活…

“教養”というものを考える

僕は教養と云う言葉を余り使わない。その意味がよくわからないし、可笑しな言い方だが僕自身、あまり教養のない人間だと思っているからだ。 ところでこの“教養”について、吉田秀和さんが『千年の文化 百年の文明』(海竜社)のなかで語っている。「どんなこ…