2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

“We are down but not out”---新たな国づくりへの転換点......(その1)

昼間でもいつも仕事部屋の明かりをつけて読み書きしていたが、3/11を起点とした節電奨励に促され、今も朝から私室は全くの無灯のなかPCのキーボードを叩いている。 「近頃のわれわれは電灯に麻痺して、照明の過剰から起こる不便ということに対して案外無感覚…

大地震罹災者,芥川の健全な精神(続)

3/11--M9.0のquakeは途方もない巨大地震だったが、東日本大地震と名付けられたように関東地震でもなければ、都市部の直下型地震でもない。 記録に残っている関東地震と云えば、1703年に起きた元禄関東地震と1923年(大正12年)9月1日11時58分32秒発生の関東大…

大津波被災の芸者さんに宿る凜とした“健全な精神”

“Last Geisha Defies Time and Waves”--4/24付The NY Times Weekly ReviewのHeadlineは4度の地震津波を経験し、今回も辛うじて生き延びた釜石の最高齢の芸者Iさん(84歳)をクローズ・アップしている。 3/11 2:46pm,Iさんは自宅にいた。その夜、創業117年の釜…

暗さの終りはいつか...?

PM Kanが被災地に釈明に回っている。原発半径20㌔圏外の避難計画、当事者は堪らない。いつになったら戻れるか、見通しを追及されてもKanさんとて答えようがない。 TEPCOの社長はただただ土下座するばかりだ。大天災+(想定の甘さ・情報制御の)人災のツケだが…

首都圏の半旗と甚災地の始業式

“A hard-hit Japanese city sees signs of hope in road repair, reopened shops”--米紙CS Monitor,Gavin Blair日本特派員は「石巻市では、3/11大津波で壊滅状態になっていた街路と建物の何千トンもの瓦礫を除去。老舗の店にも客が戻りつつある」と復旧の足…

被災者へのPityの域に留まっていないか・・・?

海外からの震災への支援が続々と寄せらているが、義援金は台湾が突出しているという。総額約139億円、一人当たり600円もdonation(献金)を寄せている国は他に見られない。日本フアンが多いのに加え、“台湾企業の発展は日本のお蔭”だとする意識が強いせいでも…

絶望の淵にある人たちに.....

避難生活も今では極限にあるだろう。 3/11の数日後、踏み潰され、押し流され、跡形もなく消滅した地獄絵図を前に悄然と立ちつくし「何もなくなってしっまた。誰もいなくなった」と呟いていた人がいた。その後どうしているだろう...。 16年前の「がんばろう神…

“幻震”を生む切れ目なき余震

昨秋千葉の新興地にオープンし、話題となった写実の殿堂H美術館を仲間と再訪した。京葉線の快速で1時間、最寄り駅に到着。総武線で千葉駅乗り換えよりはるかに至便だ。途中舞浜駅でどっと乗客が下りた。3/11以来休園になっていた Disneylandの再開日だからか…

“地に帰る”には酷すぎる

「とかく霞むが春のくせ」がどこへやら。まるで晩春を思わせる陽気に誘われ娘やつかまり立ち一歩手前の孫と一緒にお昼前に車で外出。久しぶりのことだ。武蔵野の桜も葉が目立ち始めた。 途中で老舗の和菓子屋さんに立ち寄る。売れ残りの桜餅が何故か侘しい。…

情報抑制により募るuncertainty

「原子炉そのそのに問題はない」 3/11terrible quake発生7時間後の官房長官のコメントだ。 翌12日A紙朝刊の小見出し「福島原発、冷却不能か--政府、住民に避難指示」に続き官房長官曰く「現時点で放射能漏れは確認されていない」。 わかり易い専門家の説明が…

Uncertaintyがcurrent common word in the world;我が国は+鎮魂

入学式と始業を1ヶ月遅らせた大学が少なくない。5月になれば被災者の事態が好転するのか? 1つの通過儀礼に思えてならない。 高校は始業した。明日あたりからnormal classesが動き出す。被災地はそれどころではないのは承知のうえだが、他の地域の学校の教育…

“自制”と異なる行き過ぎ自粛--“自縮”につながる

「東日本大震災に鑑み、花見の宴はご遠慮願います」 “花見酒”の自粛を促す看板が靖国神社に掲げられている。 「同胞の痛みを分かち合うことで連帯感がでてくる」と石原都知事。なるほど名文句だが、岩手県の酒造屋さんは「被災地以外では普通に花見をしても…

桜も開花を自粛か・・

桜花爛漫どころか二分咲き程度の校内の桜。5月を思わせる温暖な今日、マイナーな某私学の入学式が行なわれた。真っ白な稜線が眩しい富士を望める武蔵野の高台にある高校だ。桜の満開にはほど遠い。 今なお手つかずの東北の惨状は正視できない。こうした中、…

精神論“ガンバリズム”だけでは・・・。

「東日本大震災」が3/11tremendous quake & tsunamiの正式名称となった。 Fukushima Daiichi Neclear Plantで当日作業中、行方不明になっていたTEPCO社員2名が亡くなっていることが判明した。死亡推定時刻は地震発生約1時間後の16時ごろ、big quakeとgiant t…

辞令交付の日--現実を直視し感謝したい

もう3週間経ったのか・・。あの衝撃のときから時計の針が止まってしまった。 カレンダーは3月のままだ。めくる気にならない。ボクのスケジュール表と日々の備忘録もあの日から空白になっている。毎日読んでいた小説と評論も鞄のなかで眠っている。 朝九時か…