精神論“ガンバリズム”だけでは・・・。

東日本大震災」が3/11tremendous quake & tsunamiの正式名称となった。

Fukushima Daiichi Neclear Plantで当日作業中、行方不明になっていたTEPCO社員2名が亡くなっていることが判明した。死亡推定時刻は地震発生約1時間後の16時ごろ、big quakeとgiant tsunamiによりひとたまりもなかったのだろう。痛ましい。

The NY Times Weekly Reviewは“Blindsided by Fury Unleashed by a Fault”のHeadlineは短くて強烈だ。
「(東北太平洋沖の)海底プレートの断層の移動により発散された巨大エネルギーに不意打ちを食った」
さらに“Many fault lines remain unknown or underestimated”(今なお解明されずまた過小評価されている断層が多い)と云うから不気味だ。


そもそも福島原子力発電所の歴史は50以上に遡る。1960年、福島県がTEPCOに対し双葉郡大熊町への原発誘致を申請したのが始まりだ。翌61年大熊町議会と双葉町議会が相次いで原発誘致決議している。

今度の未曾有の災禍はM9という超激震ととても想定し得なかった巨大tsunamiが元凶だ。

昨日MLBが開幕した。ボクのごひいき球団The Twinsに初めて日本人選手が入団した。お蔭で、早速NHK衛星Ⅰでライブ放映された。処はToronto,Roger Stadium。アウェイでの開幕戦だったが、試合前、日本の大震災犠牲者や罹災地に球場全体が黙祷を捧げた。活躍を期待されるThe Twinsの日本人プレイヤーが試合前インタビューを受けていた。短い常套文句の励ましの言葉だった。好対照なのはBlue Jaysの主砲(昨年度ALの本塁打王)Jose Bautista選手のメッセージ「私たちはいつも被災者の皆様さんと共にいる。可能な限りの支援を惜しまない」--

語りは長かった。真情が溢れていた。心にジーンとくるものがあった。“弔辞は長辞”じゃないがお見舞いお悔やみの言葉は長い方がよい。
日本のスポーツ選手や人気ダレントなどが口走る。また、サッカーや野球の観客席によく見かけられる--「がんばれ東北」「がんばれニッポン」「日本の力を信じる」 --空疎な言葉だ。観念的な精神論だ。
遠い海外の研究所・実験室から、生々しいJapan Crisisの実像が浮き彫りにされつつある。


福島第一原発の復旧、放射性物質の飛散と汚染水漏れを食い止めるための命がけの作業員。こうした人たちは核放射能汚染の危険性を顧みる余裕などないようだ。仏米から専門家がやって来た。高度な除去技術を行使してくれることだろう。でも、原発を危険水域から脱却せんとする作業はまだ富士山の2合目段階だという。

行方不明者と併せ30,000人に達する犠牲者の多くは、そして窮状に置かれている罹災者の多くは巨大津波による被害者だ。このところ、政府・メディア世論も核放射能汚染問題に話題が集中し、巨大tsunamiの被害者がなおざりにされているのではないか。被災地から怒りの声が聞こえてくる。

ボクは軽々にcondolencesやcompassionやsympathyの気持を伝える言葉が見つからない。
All I can say is 'God Bless.'