2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

東北の偉い人たち

被災地、東北の受難者たちの“忍耐強さ”に驚嘆し、“これぞ人間としての尊厳・日本人の恥の文化の典型”だと海外から崇拝の声が頻りと聞こえてくる。 阪神淡路大震災は“日本の安全神話の崩壊”と過信していたインフラの脆さが浮き彫りになった。日本人の辛抱強さ…

・・・・・代わりに生き直さなければ...

“亡くなられた方々”のお名前が今日も37頁(A紙)の左隅に敬称略で掲載されている。犠牲者が1万5千人を超え、行方不明者がおよそ9千人。犠牲者が見つかれば、行方不明者の数が減ってゆくのか。ボクにはそう思えない。 今なお肉親を捜し続ける方たちがいる。哀れ…

偶然の重なりを生かした達人(その2)

通夜にあの篠沢先生も車椅子で来られた。侘しいことだ。 昨日最後のお別れとなってしまった児玉清さん、学習院大独文科の大学院へ進むつもりであったのが、大学卒業式当日、お母さんが急逝。突如、就職の道を選ぶことになった。困ったことにほとんどの企業は…

偶然の重なりを生かした達人(その1)

全く縁がなく、ボクに言わせれば、最も遠い処にあった教職の道を選んでしまった。40年以上の現役時代を退き3年経つ。気がつけば古稀を過ぎたのに、飽きもせず、また別な私学に渡り鳥だ。でも天職とは思わない。偶然に偶然が重なったお蔭だ。 偶然の出会いが…

本読みに誘う読書家だった

NHKBS2で長年愛聴してきた「ブックレビュー」が最近遠のいていくような気がする。2月頃から児玉さんの姿を見なくなったからだ。昨暮あたりから、痩せが目立ち気になっていた。それにしてもあっと言う間に逝ってしまわれたものだ。 「ブックレビュー」の最後…

響き合う.....

一昨日芝居見物。と言っても、40席程度の芝居小屋、アトリエでの演劇集団による新劇だ。 Helen A KellerのThe Miracle Worker(奇跡の人)をベースとした某作家の書き下ろし。タイトル『ひびき合うものたち』がいい。1959年初舞台化され、62年映画化。邦題が…

諸行無常--“有難き幸せ”とは?

3/11から早や2ヶ月。あらためて受難の極にある被災地・罹災者に思いを寄せざるを得ない。 この間の母の日、未だ廃墟と化したままの彼の地の白木の墓標に寄り添うように手向けられた白いカーネーションこそ哀れ。無情で非情だ。 1950年代半ば、もう半世紀以上…

世紀の賭けと恐るべき無防備

Barack ObamaにとってBin Laden missionは土壇場まで苦渋の選択だった。 「人生で最も長い40分だった」と作戦決定に至る経過の心境を語っている。 “At the end this was still 55/45 situation.I”(最終段階においても成功の確率は55%だった)“I mean, we coul…

We got him=Justice has been done?

3/11、ボクは新丸ビルの中で震度5強の長い揺れに遭遇し、帰宅難民になって一夜を明かしたが、身の危険は感じなかった。 ところが、同じ千代田区、丸の内からほど遠くない九段で犠牲者が出た。古風な建物で知られている「九段会館」の天井が崩落、2名の方が死…

曇天、世相の反映

Golden Week Holidaysも終りだ。曇天の武蔵野の空。窓外を覗いても心なしか鯉のぼりが少なく感じる。 次女に男児が生まれて10ヶ月余り、長く住んでいた近くの街から来月湘南の方へ引っ越すことになった。引越し先が目下、リホーム中のため現在、我が家に同居…

こぼれ話behind the scene

5/4「みどりの日」。Golden Week Holidays後半の“国民の祝日の一つ”だが、存外、この日の成立の経緯が知られていない。 1989年(平成元年)〜2006年(平成18年)まで、4月29日が「みどりの日」だった。つまり昭和天皇の誕生日を名称変更し祝日として存続。その…

Justice has been doneの真義は...

5/3「憲法記念日」。我が国が現行憲法を採用した日、つまり憲法施行の記念日である。成文化された憲法を有する国の多くは、憲法を採用した日を祝日としている。 日本と同様、5月3日を「憲法記念日」としている国がある。Poland。今から140年前の1971年、ヨー…

“We are down but no out ”を願うばかりだが....(その2)

5/1である。3/11から50日、巨大津波に追い討ちをかける原発事故、“戦後最大の日本の危機”のなかで第82回メーデーを迎えた。テーマは《被災地支援》。窓外は強風のなか新緑・深緑が眼に染む。早いもので初夏の気配だ。 “原発をなだめつつ、がれきの処理に追…