We got him=Justice has been done?

3/11、ボクは新丸ビルの中で震度5強の長い揺れに遭遇し、帰宅難民になって一夜を明かしたが、身の危険は感じなかった。
ところが、同じ千代田区、丸の内からほど遠くない九段で犠牲者が出た。古風な建物で知られている「九段会館」の天井が崩落、2名の方が死亡。その後、会館内のホールやホテルは休業、このほど閉館することになったという。

日本遺族会が国から借りて営業していた同会館は1934年に完成。2.26事件(36年)当時、戒厳司令部が置かれていた。戦災を免れ、戦後GHQによって接収されていた経緯がある。

歴史的建造物であるだけに保存を望む声も強いという「九段会館」だが、戦災に遭わなかった建物が今度の震災の被害を受ける。こうした例が東北の被災地にも少なくなかろう。
ところで、後世、歴史的建造物になりかねないのが、5/1に米特殊部隊の急襲により問答無用で殺害された世紀のお尋ね者Osama Bin Ladenの潜伏先、パキスタンのAbbottanadの大邸宅。今から考えれば、周囲の住民がその異様さに気づかなかったのも不思議だ。高い塀には有刺鉄線が張り巡らされ、人の出入りも少なく、ゴミも外に持ち出さず、大きな敷地内で燃やしていたと言う。

勝手に他国の領内に乗り込んで、丸腰のBin Ladenをいきなり射殺するとは何が「正義」だ。国際法上問題ありと人権団体に限らず批難の声も少なくない。「正義が達成され、とても喜んでいる」と潘基文国連総長。「国際人権法に照らして適法かどうか不明の段階で喜ぶのは、...国連のリーダーとして不適切」と国連職員が批判。物議をかもしている。

今回、Bin Ladenを急襲した米特殊部隊名は“Top 10 Elite Fighting Units”、狙う相手のCode Nameは何故か“Geronimo”(アパッチ族の酋長)。
作戦名はEKIA(Enemey Killed in Action)だ。



President Obamaは5/1、The White HouseでBiden副大統領、Crinton国務長官、CIA長官などと襲撃場面の映像を固唾をのんで見入っていた。
そこへ、“Jeronimo EKIA”の第一報。“We got him”(ヤツを仕留めたぞ)とPresident Obamaは思わず呟いたと云う。

そういえば2003年12月14日のBagdhadの記者会見場でIraq駐留の米文民行政官の第一声“We got him”を思い出す。Saddam Hussein捕捉の勝利宣言だ。会場のイラク人記者たちから一斉に拍手が沸いた。
President Obamaの“5/1歴史的勝利演説?”
“Justice has been done”にGround Zero歓喜に包まれた。



≪恨みを晴らした≫。これが大方の米国民の本音だろう。
いち早く“Al-Qaida vows revenge for bin Laden's death”。Al-Qaidaが親分の仇討ち(revenge)を誓っている。