際立つ存在--James Dean

3日前に新文芸坐で【GIant】を観た。1956年公開。途中休憩がある3時間以上の長尺版だ。主演は当時20代前半のElizabeth Taylor(リズ・テーラー)とRock Hudsonだが、準主役のJames Deanの存在が際立っていた。Texasの大牧場を相手に油田を掘り当て、一攫千金をモノにする反逆児に成り切る。
彼の存在がなければ、この大作も冗長な凡作となっていただろう。

エデンの東」や「理由なき反抗」でアカデミー賞にノミネートされ、「ジャイアンツ」でその卓抜した演技が冴え渡った。が、撮影終了1週間後の55年9月30日、愛車ポルシェで走行中、カリフォルニアの州道で他車と衝突死した。24歳だった。
次回主演予定作【傷だらけの栄光】はPaul Newmanが”引き継いだ"。JamesとPaulー世代も時代も違うが、心なしか芸風が似ているようだ。