2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧
一年前の大晦日の我がブログのタイトルは“大雪・大荒れ--晦日の不謹慎な街歩き”とある。 一昨日、JR東海のシステムトラブルで新幹線は大混乱だ。100本以上が運休し、運行再開した列車も3時間以上の遅延。お陰で、帰省客は大変な迷惑を被った。北国、日本海側…
米国新大統領の誕生まで3週間。1月20日の就任式の司祭に、Barack Obama氏が、南部バプティスト福音派のRick Warren牧師を選んだことにObama支持者の一部が憤慨しているという。Warren氏は米国で四番目に大きいカリフォルニアの教会Saddlebackの創始者で主任…
明治末期の良き時代の菊池寛、綾部健太郎の生き方を描いた映画『末は博士か大臣か』。45年前の大映映画だ。川口松太郎が脚色し、監督は島耕作。芥川龍之介も顔を出す。 男が目ざす出世の頂点が博士か大臣だった時代だ。今はどうだろう。大臣は猫の目のように…
30年以上前に読んだ小林多喜二の『蟹工船』が今年1年で約55万部増刷されロングセラー。この異変が今の格差・貧困社会の現状を象徴している。異様だといわざるを得ない。 貧困を表題に織り込んだ書物が売れた。 『ルポ-- 貧困大国アメリカ』『反貧困』『アフ…
全米の4人に3人がPresident Bushの退任を歓迎。CNNの調査によれば支持率も27%と史上最低、哀れな末路である。 そのBush政権の失政のツケをどのように解決していくか。未曾有の重い難題の数々を背負わされて1月20日に新大統領に就任するBarack Obama氏、支持…
千葉県で幼稚園児の女児を殺害した容疑者が逮捕された。TVのインタビュアーが被害児の母親にマイクを向けた。「容疑者が逮捕されたことをお聞きになってどう思われますか(良かったですね)?」 味気なく馬鹿げた問いかけだ。親御さんは辛い。直ぐ答えられない…
芥川龍之介に「年末の一日」という作がある。10枚にも満たない小品だ。 1923年、関東大震災で焼け出され、日暮里に転居。短い期間だが、田端に移ってきた芥川と交友を深めた久保田万太郎がその作品の筋書きを記している。 「年末、ある新聞社の人を案内して…
汐留に登場した巨大なイルミネーション。外食を避け、家路を急ぐ勤め人が足を止め、仰ぎ見て一言『こんな不況の年末だから、少しは明るくしてもらいたいものだ』 例年ならば、この時期、スキー場は大賑わいだろう。が、北関東の水上は平均積雪20cmが、今日は…
日本という国は亡命には馴染まない国のようだ。 あの15年戦争時、ナチス・ドイツと軍国日本との決定的な違いは、日本では知識人の亡命が極めて稀だったことだ。ここでいう亡命とは「自国の(政治)体制を恐れ、忌避して他国に(政治的理由で)逃げること」を言う…
本日も私事を記す。 今年最後の文学座の公演を観にいった。12月の「アトリエの会」の芝居だが、信濃町のアトリエは改装中なのか、今回は吉祥寺シアターに出向いた。武蔵野文化事業団が3年前に立ち上げた近代的小ホールだ。信濃町のアトリエを一回り大きくし…
ボクが小学校に入学して間もない1948年6月祖父が亡くなった。65歳だった。呉服商をやっていたがデパートが進出して立ち行かなくなった。商家は没落し、商号だけが今も残っている。 息を引き取る何日か前に、小1のボクを枕元に呼んで呟いた一言を今もって覚…
GMとChlyslerが政府から緊急支援を受けることになった。合せて1兆5000億円を超える。GMの会長は『ブッシュ政権に感謝する』と述べ、その上で政府に誓約した大幅リストラを実行すると明言した。Chlyslerも同様だ。経営危機の責任はどこにあるのか。公的支援を…
Time誌は“今年の顔”にPresident-elect Barack Obamaを選んだ。 「重苦しく陰鬱な時代にあって、進取に満ちた未来を描く自信を持ち、アメリカ人に希望を抱かせる能力を示すことにより、難題を克服する人物となろう」と同誌は選出理由を明らかにした。 Obama氏…
久々に長時間のハードな会議に顔を出した。自分の主催した会議ではないが、仕掛け人は我輩だ。夜七時を過ぎて車で家路に急いだ。八時帰宅。頭が混線してある部分の記憶が蘇らない。今日の日付と曜日が混乱する始末だ。集中的に思考し、大勢の前で話しをする…
派遣切りの嵐が吹きまくる。特にAuto factoryを基幹産業としている街は内外とも悲惨だ。 Auto Bailout(自動車大手救済法案)が否決された米国。GMの工場が集中するミシガン州の冬の冷気はいつになく厳しい。全米自動車労組も、会社側が迫るリストラ計画を受け…
定年退職後、子供に忠告された「一日に45分以上歩かなきゃダメだよ」 つまり散歩せよということだ。 aged personsの早朝散歩。健康維持に良いということではやっているが、我輩は目的もなく歩くのが苦手だ。散歩が本当に健康にいいの?自問自答している。 ビ…
宅配されるA紙夕刊がいつの頃からか様変わりした。ズバリ言って質の低下。ページは多いが、広告欄が多く読む価値のある内容が少ない。中でも長年馴染んできた一面の≪S粒子≫の時評?には時々呆れることがある。かつてはアイロニーに満ち、シニカルで気の利い…
米国や国際社会がいま抱える難題・難問はそのほとんどがBarack Obama次期政権に先送りされるありさまだ。 例のBig 3 Autoに対するbailout(公的資金による緊急支援)策も上院共和党の反対で流産。急遽、The White Houseは他の支援策を考え中というが、最大手GM…
米国政界の主流からは無視され異端児扱いされてはいるが、一貫して米国の政策に厳しい批判の目を向けているノーム・チョムスキーの著書には目が離せない。少し古いが『すばらしきアメリカ帝国』(原題:Imperial Ambitions)を読んでいる。皮肉とユーモアに満ち…
4日のブログで『今年の漢字1文字は“Change”(変)では“変”かな?』と当てずっぽうの予測をヘッドラインに掲げたが、昨日の清水寺の発表した今年の漢字は「変」。当たってしまった。日本漢字能力検定協会の公募に応じた人たち全体の5%、1番多かったという。昨…
lame duckのまま一ヶ月余りでThe White Houseを去るPresident Bushが8年の在任期間を回顧してABC TVのインタビューに答えた。 イラクへの先制攻撃の大義とされた大量破壊兵器保有情報の誤りについて「大統領在職中の最大の痛恨事」と語った。 ところが我が国…
今日の気温は18℃を上回り、我が仮住まいマンションはエアコン不要だ。11月上旬の陽気、まさに冬麗(春うらら)と言うべきだ。 が、雇用情勢は悪化の連鎖だ。派遣労働者ばかりか正規社員も明日がわからない業界が次々と出現している。“派遣切り”即、社員寮から…
hireは雇用の意味。就職内定の大学生が採用を取り消され、非正規労働者への解雇予告、“派遣切り”など、最近のメディアはfire(首切り)の記事ばかりが目立つ。埼玉上尾市の某大手自動車メーカーの派遣労働者3人が労働組合を結成して、工場の門前でビラまきを始…
1984年よりA紙夕刊に月一回、加藤周一氏は400字詰め原稿用紙にして6,7枚の批評を書き綴ってきた。『夕陽妄語』。驚異的な博識による縦横無尽の切り口、真のリベラリスト加藤氏の面目躍如のエッセイである。 『夕陽妄語』は同氏が1983年頃滞在していたヴェネ…
「ひいきの読書案内人を持つ人はすぐれた読者だ」と言う。ボクはその域までとても到達していないが、読者を本屋に走らせてくれるような書評に出逢うと嬉しいものだ。 昨春刊行出版された加藤周一氏の最期の書だと思われる『日本文化における時間と空間』(200…
加藤周一氏が逝った。最も信頼できるオールラウンドな自由人。リベラルでぶれない評論家だ。現代我が国最高の知識人をボクたちは失くした。高齢とはいえ無念だ。 氏はこの国の文化を、「今=ここ」を重視する部分主義だと特色づけ、内向き思考につながり世界…
マンション暮らしは外界と遮断され、季節感を感じなくなる。 今朝、1週間ぶりに近くの公園での中国式体操に出た。 いまなお地方によっては、紅葉真っ盛りの丘陵や山もあるが、武蔵野の公園は一面落葉に覆われ、さらに風に誘われ枯葉が舞い落ちる。常緑の樫の…
マンションでの仮住まいが始まった。割と快適だがまだ落ち着かない。長く一軒家暮らしだった。4-5ヶ月の仮寓とはいえ家族にとって初めてのマンション生活だ。驚いたことがある。暖房が不要なほど室内が暖かい。自然と遮断され密閉感がある。つまり季節感を薄…
President-elect Barack Obamaが次期政権の外交・安全保障の要となるキー・パーソンを指名し発表した。異例の速さだ。Obama氏自身は同じイリノイ州出身の尊敬するリンカーン大統領に学んだというが、いずれも大物だとはいえ、新鮮味はあまり感じられない。 …
仮住まいへの引超しが無事終わったものの、肝心のPCの電源コードが見当たらない。慌てて某大手電家店に出かけたが、在庫が無いとの返事。メーカーに特注するしかないようだ、 このような思いもかけない事情でdaiy commentsが中断した。 No News is Good News…