公的支援と民間委託のツケは・・?

GMとChlyslerが政府から緊急支援を受けることになった。合せて1兆5000億円を超える。GMの会長は『ブッシュ政権に感謝する』と述べ、その上で政府に誓約した大幅リストラを実行すると明言した。Chlyslerも同様だ。経営危機の責任はどこにあるのか。公的支援を受けることにより会長は「再建に自信あり」と云うが、再建とはツケを労働者にまわす意味だ。
他方、国内で珍事が起きている。岐阜県の名門市立岐阜商業高校を廃校にして、立命館の系列校として譲渡しようと市長が意図した。岐阜商業は定員割れなどしていない。安定した定評有る伝統校だ。校舎が老朽化し、改築に30億円以上の経費を要する。立命館に売却すれば名も上がり、地域振興に役立つとのこと。この市長の案は議会の反対で頓挫。市長さんは突如辞表を出し、出直し選挙によって民意を問う構えらしい。立命館は北にも南にも、あちらこちらにやたらと系列校をつくり、ハコモノづくりに熱心。問題ありだ。岐阜市長の公立校の民間委託はあまりにもイージーで馬鹿げている。民意を問うなら市長選より住民投票を行うべしとするA紙編集委員は主張する。まさに正解だ。


公的支援と民間委託は怪しい。
崩れるはずのないものが崩れようとしたり、存続して当たり前のものが消えようとしたりする。ボクたちは、毎日のようにメディアのトップを飾る金融・経済危機、経営難、不況などというフレーズに感覚と認識が麻痺し、その実態と原因、そして責任の所在を問うことなく、止む無きこんにちの常態として甘受しているのではあるまいか。