2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧
The Wall Steetの役員たちには呆れてモノが言えない。前政権から政府資金による救済策(bailout)を受けるなかで、従業員を大量解雇。経営難だと言って国民の血税で救済を受けながら、昨年1年間で総額$200億(1兆7000億円)近い巨額ボーナスを懐に入れる金融街の…
景気悪化の影響で、世界各国で大企業の大量解雇が続いている。日本でも派遣社員や非正規従業員の馘首、さらには採用内定取り消しなどが後を絶たない。 米国では昨年200万人以上の雇用が喪失した。経済刺激策によって雇用創出を目ざすPresident Obamaは「家計…
Obama Asminstrationはエネルギーや環境対策などを進めるGreen New Deal(緑のニューディール政策)によって、2年間で300万-400万人の雇用創出と雇用維持を狙っている。 一方、現実は様々な業種での人員削減が加速している。「1日で55,000人以上の雇用削減を…
1972年の米大統領選民主党候補で前上院議員George McGovern氏が President Obamaに忠告している。 「間違っても、アフガニスタンへの米軍増派に走らないでほしい。部隊をイラクから引き揚げ、アフガンに送り込もうなどという施策は“小難を逃れて大難に陥る”…
US President Obamaがイスラム世界に向けてメッセージを発した。 “My job to the Muslim world is to communicate that the Americans are not your enemy--we sometimes make mistakes--we have not been perfect” (イスラム世界に対する私の役割は次のこと…
国際協調路線を重視するオバマ外交だが、アフガニスタンへの増派計画とアフガン、パキスタン周辺での「対テロ戦争」の継続はズバリ言って疑問だ。23日、パキスタン領内へのミサイル攻撃をPresident Obamaが承認した。これが新政権による外交上の初仕事か・・…
邦紙にBrack Obama's Inaugural Address(大統領就任演説)のfull script(全文)が対訳付きで掲載された。TVでは18分間のスピーチを字幕付きで録画放映した。異例のことだが当然だろう。間違いなく歴史に残る名演説だった。11月以来、推敲に推敲を重ねて練り上…
The lion and the calf shall lie down together but the calf won't get much sleep(ライオンと子牛が枕を並べて寝ることがあっても子牛は一睡もできないものだ) Woody Allenが平和・非暴力とは何かを自問自答している。 WarとPeaceの解釈は難しい。それだ…
ただいま夜が更けて23時。多摩西部の外の気温は12℃。天気予報官が「3月下旬から4月上旬頃の温かさ。今年の最高気温」だという。気味が悪いほどだ。 帰りの私鉄電車内にマスク族が目立った。長女一家が次々とインフルエンザに見舞われ気になる。暮れに予防注…
悪名高いGuantanamo prison(グアンタナモ収容所)の閉鎖命令、中東に和平をもたらすべく、パレスティナ、イスラエル、エジプトの各首脳への電話などPresident Obamaは早速仕事を開始した。前日の祝賀気分など微塵も感じさせない。 これまでの大統領は通常、執…
Barack Obama氏による18分間のthe 44th President of the US就任演説は高揚感はなく簡潔だった。いつものとおり格調高い名演説には違いなかったが、未曾有の大聴衆の感動を殺ぐのではないかと思われるほど現実を直視した冷厳な基調だった。 The New York Tim…
「今の世界の混迷は、世界が営々と築いてきた『国際社会』と、本来そこで重要な役割を果たすべき米国があまりにも遠く離れてしまったことである」 「『国際社会』は日本の外にあるのではない。日頃からその一部として秩序作りに参加するのが『国際社会の一員…
世の中に“知識人”と呼ばれる人がいるが、その概念がはっきり掴めない。 仮に、「知識人」を公の舞台に出る特権と資質を手にしている人々だと定義すしよう。ならば、そうした人たちの“責任”とはなんだろう。Norm Chomsky(ノーム・チョムスキー)の次の論を引用…
NHK大河ドラマが始まると、主人公に関する書物が次々と出る。特にヒットするとそうだ。「篤姫」もそうだったが、今年の大河「天地人」も放映に合せて、直江兼続を題材にした新書、文庫本、単行本の出版が続く。 が、兼続だが、上杉謙信の影に隠れ、日本史に…
高等学校に在職中、卒業生の記念文集に寄せた巻頭言の原稿が古いファイル帳から出てきた。 「1月半ばの土曜日の昼下がり、現在米国に留学中のの卒業生が前触れなくボクの部屋に入ってきた。昨春卒業後五月に渡米し、コロラド州デンバーの私立大学付設の英語…
1970年代半ばの1時期、高校の正課に「必修クラブ」があった。それぞれの教師がいろんな講座を開講、ボク自身『映画教室』を開講した。20名ほどの生徒が受講。日本映画史の流れを勉強しながら、ほぼ月1回名画の16mmフィルムを借りて映した。 当時、チャップリ…
我が家の近くの“小劇場”とやらで名画の鑑賞会をやるという。 こんなビラが新聞に折り込まれてきた。 「戦国時代の貧しい農村を舞台に、野盗と化した野武士に立ち向かうべく農民に雇われた侍たちの闘いを描いた作品。・・・監督による日本映画の傑作。麦の刈…
次期国務長官に指名されたHillary Clinton女史が外交問題のキーワードとして使った言葉は“スマート・パワー”。同氏にお似合いのキーワードだと思う。 ちょうど二年前、高校生に“言葉のわきまえ”と題して、定期刊行紙のなかで次のように呼びかけたことがある…
一週間前Michelle Obamaからメールが届いた。 目前に迫った第44代米国大統領就任式の一連の歴史的イベントに支持者と連れだって参加してほしいとのお誘いである。 就任宣誓式、パレード、記念舞踏会に招待されたある婦人を紹介している。その名はフロリダ州…
米大統領は「一般教書演説」のようなロング・スピーチにおいても通例ほとんど原稿に目を落とさない。President-elect Barack Obamaがその典型だろう。 一方、我が国首相の「施政方針演説」はどうか。原稿の棒読み、草稿に目を落としっぱなしだ。これでは迫力…
ガザ地区の危機的窮状は深刻さを増している。国連安保理の停戦決議をイスラエルとハマス双方が受け入れを拒否したからだ。 国連事務総長は「失望した」とイスラエル首相に遺憾の意を表明したが、馬の耳に念仏。イスラエルのガザへの攻撃は激しさを増すばかり…
『深刻化する経済危機の原因は“カジノ資本主義”を野放しに推進してきたこれまでの経済政策にある』『The Wall Streetの重役達は、ほとんど規制されずに、説明責任も負わず利潤を追求してきた』とPresident-elect Barack Obamaは痛烈に批判。その上で『今回の…
パレスチナ自治区ガザ(Gaza)へのイスラエル軍の軍事作戦は狂気じみている。Gazaで国連の運営する学校まで砲撃し、多数の死傷者が出るほどだ。イスラエル側は「ハマスが国連学校を『人間の盾』にしている」と云うが、国連バレスチナ難民救済事業機関のガザ地…
President-elect Barack Obama氏は就任を間近に控えて、駐日大使にハーバード大学大学院教授ジョセフ・ナイ(Joseph Nye)氏を指名する意志を固めたようだ。 ナイ教授は知る人ぞ知るSoft Power(ソフト・パワー)の提唱者。 著書Soft Power:The Means to success…
「高齢者はますます増えてゆくが、残念ながら老人は減ってゆくだろう。だれでも老人になれるかというとそんなことはなくて、年を取ったあげくに到達できるひとつの境地ではないか」 誰かからか忘れたが、このようなことを聞いたことがある。なるほど、言い得…
お正月休みが明け、企業が動き出した。社長さんたちの今年の年頭の挨拶は辛かろう。 あえてボクはメモ帳に記してある次の言葉を投げかけたい。自戒しながら・・。 『人を使い、人に献身を求める立場にある指導者が、何を心がけ、何を行動に表わさねばならな…
毎週日曜日、The New York Times Weekly ReviewがA紙を通じて宅配される。このWeekly ReviewはThe NY Timesの週間記事のうち、特に読むに値するコラムのダイジェスト版とも言うべきもので、名だたる米英紙のなかでも最も読み応えがある。1954年に第3種郵便認…
シャーベットやツナ入りののり巻きを食べながら上半身裸でハワイのビーチを歩くBarack Obama。Michelle夫人は「ハワイのことが判らなければ、Barackについて真に理解できない」と語る。 ハワイと云えばアロハ(aloha)だ。“ようこそ”の意味が普通だが、 時には…
“The time has come: Can Barack Obama really make a difference?”(時は来た。果たしてバラク・オバマは真の大変革をなし得るか?) 英紙The Independentの本日のヘッドラインだ。 外交問題と米国政治専門のコラムニストRupert Cornwell氏のコメントに注目し…
年頭に論語「公冶長第五」を読む。 子路有聞。未之能行。唯恐有聞。 (子路は教えられて、まだそれを実行できない間は、更に新しいことを教えられはせぬかと、びくびくしていた) 幸田文が父露伴に「ほんとうに威厳をもって言われました。・・手をもってぶんな…