The New York Times Weekly Reviewに疑問を投げかけたい

毎週日曜日、The New York Times Weekly ReviewがA紙を通じて宅配される。このWeekly ReviewはThe NY Timesの週間記事のうち、特に読むに値するコラムのダイジェスト版とも言うべきもので、名だたる米英紙のなかでも最も読み応えがある。1954年に第3種郵便認可されており、半世紀以上の伝統をもつ。他の英字紙に比して多少難解だが、ボク自身もう20年以上前から愛読している。

ところで何故か最近、同紙上の写真のほとんどがカラー版になった。このところ米有力紙が次々とNet Comの方に読者の目が移り、そのあおりで広告収入の減収が続く本家のpaper。ページ数を減らしたりしているが、発行部数の減少により経営困難になっているとか。困ったことだ。ぼく自身はやはりNetよりもpaperが存続してほしいと願う者の1人ではある。
が、昨日届いたWeekly Reviewをめくっているうちに驚いたことがある。
昨年のノーベル経済学賞受賞者Paul Krugman教授のコラム記事、Life Without Bubbles(副題:The immense booms of the last decade are not coming back)『バブル無き生活スタイル--ひと昔前の異常な好況は再来しない』が掲載されている。
この記事は丁度1週間前の日曜日に届いたWeekly Reviewに掲載されていた全く同じコラムを再度転載したものだ。記憶も新しい。
編集諸氏の単純なミスか、それともコラムのネタ切れからなのか。
いずれにしてもThe New York Timesや販売ルートのA紙ともあろうものがお粗末過ぎる。それとも読者を甘く見ているのか・・?