青天の霹靂か“a change of mind”か・・

FIFA World 杯でSamurai Blueが決勝トーナメント(Round 2)に進出。サッカー・ファンだけでなく、日本列島が狂喜?
翌日の我が国某英字紙のHeadlineは“Out of the Blue
catch phraseの常套語で“without any warning; by surprise; unexpectedly“=「藪から棒に/やにわに/いきなり/思いもかけず」を意味する。the blueは青い空、晴天のことだ。
a bolt out of the blueの方が馴染みのある慣用句「青天の霹靂」。

Samurai Blue defeats Denmark 3-1 to reach knockout roundは多くの日本人にとって“Out of the Blue”だったわけだ。
World Cup South Africaの本番直前の我が国世論はどうだったか。Manager Okadaへのブーイング。それがVictory for Samurai Blueに導いた途端にムードは一変、“God, Buddha,Okada ”「神様、仏様、岡田さま」だ。草葉の蔭で稲尾さんが苦笑い・・・。

因みに、a bolt out of(from) the blueはThomas CarlyleのFrench Revolution vol. Ⅲ 1837年)「フランス革命第3巻」の一節に見られる−−−
“・・Arrestment, sudden really as a bolt out the Blue”(突然晴天から稲妻に打たれたように、犠牲者が次々と逮捕されたのである)
そういえば2010 FIFA World Cup South Africaのテーマソング(和製)がTV各局共通して流れる。Super Flyの歌う“Tamashii Revolution”。日本チームのthe 16 round 進出は魂革命だというわけか。
“a bolt out of the blue”と云えば本日配信の英紙The Timesだ。
the Gulf of Mexicoの水深1500mで発生した原油流出に無関心なのか・・。
oil spillが留まらず米国史上最悪の環境汚染と生態系破壊。その元凶たるBPの責任に全く触れていない。
そうしたなかで、Antonia Seniorの“A nuclear bomb to fight the Gulf oil spill---is it so unthinkable?”と題するコラム記事には仰天した。

“nuclear-free world”を目指さんとする世界世論に挑戦したわけではなかろうが、top killが功を奏さなかった原油漏れの封じ込めに海底での小型核の爆破を試みたらどうかというアイデアだ。当然科学者間では議論沸騰。
この海底実験は、油田のもとを完全に爆破できる。核爆発よる熱エネルギーは岩盤を溶解し、新たなガラスのプラグを設置することができるという寸法だ。

生態系への影響もいつ尽きる事無く続く原油漏れ汚染に比べれば、小型核の海底爆破の方が影響は軽微だという。
“青天の霹靂”だが、「一考の余地もないだろうか?」と真面目に提案している。これも核の平和利用・・?