2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

引越しもいろいろ

今日は「マクラも噺もしたくありません」 35年長年住み慣れたあばら屋の我が家から娘が二人嫁いで余計な部屋が物置に。使い勝手も悪くも我らも徐々に老いゆく身の上を考えて、 家を解体しコンパクトな住まいに改築することになった。 今日は朝から仮住まいマ…

客席の爆笑は喜劇か笑劇か?

久しぶりに良質の新劇を観た。紀伊国屋ホールとの提携による青年座の公演だ。 与謝野晶子家で当時の文人・知識人たちがすったもんだの大騒ぎ。 タイトルは『MOTHER--君わらひたまふことなかれ』。晶子・鉄幹をとりまく白秋、啄木、佐藤春夫など、さらに大杉…

呆れた党首討論---あれでディベートと呼ぶの?

久々の首相と民主党代表とのいわゆる党首討論がTV中継されたが、がっかり。討論の体を成していない。小沢氏が突っ込んで、麻生氏がうけ、釈明する。このパターンに終始し、質問・追及内容も首相側の返答の仕方も素人にさえ、予め予想できるものだから、話に…

Terror Attack in India--狙われたBollywood

ミャンマーという軍政が名づけた国名は旧称ビルマに比べて馴染めない。India最大の商業・金融の中心地Mumbaiとて同じだ。1995年、英語の公式名称がBombayから変更された都市だが、ニューデリーなどと違ってどうしても今なお馴染みが薄い。 もう40年以上に遡…

“微笑みの国”はいま・・・

ビルマ(ミャンマー)とタイは何故か“微笑みの国”と呼ばれる。、ともに敬虔な仏教徒の国だからか? ところが、国の現実は微笑どころではない。 タイでは新バンコク国際空港が閉鎖され運航停止の異常事態だ。連日、反政府団体が政権への抗議行動、ソムチャイ首…

top bureaucrat(トップ官僚)はワルなの?

浦和と中野のex-bureaucrat(元事務次官)を襲った惨事。堂々と警視庁に乗りつけ出頭し犯人と名乗りでた男の動機は謎で、あまりにも飛躍している。 が、民主党の党首らが政権党LDPの政策を批判するとき口癖のように『官僚の言いなりになっている』とこきおろす…

1年で辞める新採教員が増えているとか-「条件付の採用」の意味が不明

公立校では採用された新任教員は一年間「条件付き採用期間」として扱われ、二年目から正式採用となる。2007年度、一年後に不採用となった教員は300人以上に上るという。 理由はさまざまだが、管理職の命令により校務に酷使される。ハードな部活の顧問までい…

インタビューに答えるスポーツ選手のマナー・・素っ気なさと紋切り型の受け答えに呆れる

日本のプロ・スポーツ選手の多くは言葉と態度がお粗末だ。いいプレーさえすれば、言葉などどうでもいいと思っているわけでもないだろうが、試合後のインタビュアーに対する受け答えが感心できない選手が多い。海外のスポーツ選手の言葉と比較すると語彙の貧…

短命政権は避けたい-外遊で笑顔

自民党の中堅議員のなかに、もう“麻生降ろし”の動きがあるとか。日を追って支持率が降下しているようだが、またまた外遊、と言っても遊びではない。ぺルーで開催のAPECにご出席されているわけだが、国内で不人気の首相はえてして国際会議で各国首脳に笑顔を…

深刻化するschool violence(校内暴力)-背景と深層は?

小中高生の校内暴力件数が激増し過去最多を記録。文科省の調査結果は極めて深刻である。小中高とも増え、小中生徒の件数が前年度比、1.2倍-1.4倍に上っている。 教育評論家は「競争や経済悪化が影響」「数値目標を掲げた成果主義、習熟度別授業による差別選…

高校の道徳の授業にダンスを導入する仏教の国タイ-狙いは

今年の初春、タイから来日した10数名の高校生を歓迎したことがある。対面時、握手ではなく誰もが自然に合掌する。仏教徒の国の高校生はこんなにも謹厳なのかと感じ入ったものだ。 が、現実は違うようだ。暴力に走る若者が少なくないらしい。国政が不安定で若…

President-elect Obamaにビクビク、戸惑い顔の永田町と我が国世論

Barack Obama勝利に沸く米国、歓喜と期待の声が高まる国際社会をよそに、我が国政財界や保守層の本音は戸惑いが覗われ、Obama政権スタート後の前途に懐疑的でビクビクしている。 Obama氏勝利の翌日のY紙のHeadline“Obama Likely to Stress Importance of Chi…

本物のsense of humorやjokesに欠ける面白くもないバラエティ番組

いま流行のTVのバラエティ番組やお笑い番組の多くは騒々しいだけで、面白くもない。ユーモアやジョークの何たるかを解らぬ出演者が大げさにわめいて客に笑を求める。お客の方は無理して笑っている。 ずいぶん昔、一時期、英米ジョークと艶笑小噺の接点を探っ…

噺の「間」は相撲の仕切りのタイミングと似たようなもの

大相撲九州場所は空席が目立つ。土日は満員御礼の垂れ幕が見えたが、満席とはお世辞にも言えない。 お粗末な前理事長時代を「失われた6年」と酷評するスポーツ・ジャーナリストもいる。同感だが、期待の新理事長も苦労している。これまでの角界のいい加減さ…

家族と過ごす時間が増えたものの・・

雨が降ったり止んだりの日曜日である。 小三治じゃないが、「噺も“まくら”もしたくない」。いつものお粗末な社会時評や世相診断、国際情勢の鳥瞰図は本日は休演とする。 お昼前から、池袋芸術劇場にでかけた。芝居見物ではない。この時節恒例の都内高校生の…

混迷する「定額給付」−Yes We Canは到底無理

Barack Obama氏の勝利宣言の夜、ChicagoのGrant Parkに集まった12万人を超す人々はPresident-electのObama氏に呼応し、“Yes We Can”(やれば出来る)を連呼した。 このYes We Canは、MLBのWorld Seriesの最終戦でファンがサイン・ボードに掲げるお馴染みのキャ…

アメリカに吹く風-WASPの権威への反抗から、melting pot(人種のルツボ)・salad bowlを経て多文化主義へ

50年代後半から60年代にかけてMartin Luther King Jrが命をかけた 黒人運動・公民権運動はそれまで米国を支配してきたWASPの権威に対する反乱だった。 「King牧師の最大の遺産は、黒人も白人と同等の権利をもつ同じ人間だという意識を、広くアメリカ人の間に…

米大統領選に共通するキーワードは・・

「今年の大統領選挙のキーワードは3つある。『中産階級』『経済』『変革』だ」 これは、16年前、共同通信ワシントン支局のM氏による1992年の大統領選レポートの一部である。 この年、Papa Bushが再選を目ざしてBill Clinton氏と争った。当時、湾岸戦争終了直…

King牧師が倒れた聖地Memphisも制したObama氏-God Bress You

大統領選で南部諸州の多くは、John McCain氏が勝利した。深南部ではないがTennessee州の動向をボクは気にしていた。80年代前半Memphisを訪れ、鮮烈な印象を抱いたからだ。 Memphisは知る人ぞ知る、Memphis Blues のW.C Handyの眠るjazzの発祥地でもあり、一…

さて、待ち受ける過酷な難題

President-elect(次期大統領)のObama氏がThe White Houseを訪れ、President Bushと会談。政権移行の協議を開始した。異例の早さである。現下の地鳴りのような難題山積のなかでOval Officeが迎え入れる新大統領はObama氏の右に出るものいない。南北戦争渦中の…

言葉が映す時代の風景

前世紀末、出現したglobalizationという新鮮な言葉にボクたちは、次世紀、21世紀に希望の到来を期待したものだ。 この言葉を打ち砕いたのが2001.09.11のTerror Attackだ。以来、現在に至るまでTerror(テロ)という言葉がメディアや世界にしばしば登場する。gl…

grass roots movement(草の根運動の)の底力をみた

米国発の未曾有の金融危機と混迷する経済問題が大統領選でのBarack Obama氏の圧勝をもたらしたことは確かだが、総じて言えばBush Administration(ブッシュ政権)の諸政策、Bush Doctrineに対する明確な拒否の現われだというべきだ。 長い選挙戦期間中、反戦デ…

笑みと前途に横たわる難題の数々

President-elect(次期大統領)Barack Obamaが選挙戦勝利後初の記者会見に臨んだ。 Joe Bidenをしたがえ演台の前に立ったObama氏。背後には補佐官たちが居並ぶ。歴史的Victory Speechも含め、選挙戦を通じてほとんど原稿を見ずに名スピーチを展開した同氏も、…

傑出した真のジャーナリストの惜しみても余りある悲報

我が国の数少ない傑出したジャーナリストC氏の悲報。残念としか言いようがない。 ボクだけではないが、特に民放TVの浅薄・低俗化、その背後に広がっている危さを感じている人は多いはずだ。15年前のオウムへのTBSのビデオ・リーク、あのTBS事件は、弁護士一…

壁が壊れた-感涙にむせぶ人たち

Barack Obamaのdecisive victory(文句無き勝利)を報じる各紙のHeadline。 The NY Timesは“Racial Barrier Falls as Voters Embrace for Change(変革の叫びに呼応する投票者。人種の壁を崩す)。 他紙はObama Makes History。そしてObama氏は“Change has come …

Barack Obamaの謝意と決意

米大統領選はObama氏の人種の壁をモノともしない予想以上の圧勝に終わった。landsliding victory(地すべり的勝利)である。潔く敗北宣言したJohn McCain氏とも互いに戦いを讃えあった。清々しい。 Barack Obamaは7万人以上の支持者が今や遅しと待つミシガン湖…

金の亡者の成れの果て

投票日前夜の米大統領選の状況を伝えるはずだったTV各局のニュース番組が、音楽プロデューサーT.Kの詐欺容疑逮捕をトップにすえ詳報した。先般の海外留学斡旋会社の社長もそうだが、巨額のマネーを得、さらに金欲に溺れ、金銭感覚が麻痺、世の中を舐めきった…

非情なスポーツ競技の季節到来

長年つとめていた高校の影響もあり、いつの間にか高校ラグビーと駅伝シーズンの到来を楽しみにしている。 昨日と今日、ラグビー準々決勝と全国高校駅伝都予選を見物にでかけた。見物というより応援だ。 ラグビーは都内トップ校に完敗した。30分ハーフの最も…

Barack Obama For President--The NY Times社説、Obama支持を宣言

米紙は地方や州レベル、全国レベルの選挙を問わず、支持候補者を明らかにするのが伝統となっている。 今度の大統領選では大半の有力紙がBarack Obama大統領誕生を望んでいる。 The NY Timesは社説で“Barack Obama For President”の見出しのもと、支持理由を…

まだ戦前の亡霊がいるのか

「我が国が侵略国家だったというのは正に濡れ衣だ」と、戦前の中国侵略を全面否定した空爆長がクビになった。空自のトップにこんな人物をすえていたことに仰天する。沖縄戦の「集団自決」をめぐる裁判の控訴審で、大阪高裁が原告側の請求を退けた。大江さん…