President-elect Obamaにビクビク、戸惑い顔の永田町と我が国世論

Barack Obama勝利に沸く米国、歓喜と期待の声が高まる国際社会をよそに、我が国政財界や保守層の本音は戸惑いが覗われ、Obama政権スタート後の前途に懐疑的でビクビクしている。
Obama氏勝利の翌日のY紙のHeadline“Obama Likely to Stress Importance of China”(オバマは中国との関係を強化するだろう)が我が国政権の観測を象徴している。
財界筋は民主党が政権を奪取し、議会も制したことを恐れる。米国が保護貿易主義に向かうのではないかと・・。いつもながらの傾向だが。
革新系と見られるA紙は、79%の日本人がObama次期大統領に好感を持っているとの世論調査結果を発表したが、日米関係が良くなると答えた人はわずか49%。何故だか不思議だ。
望ましい国際関係とはいかなるものか。考えるべきだ。

NHKの某プロデューサーが問いかけている。「なぜ日本はそんなにもワシントンに擦り寄らなければならないのか」「アメリカの腹を探る前に、なぜ我々は自国のあり方を主体的に考えるのを避けるのか」
世界の大方の声をよそ目に、日本は直面するワシントンの変化に不安を隠しきれない。我が国政権は米国の民主党政権と友好関係を維持するために全力を尽くすと言っている。
が、永田町は益々内向きな傾向を強める自国の世論に直面するだろう。我が国世論の親米感情は、皮肉にも、G.W.Bushに対する米国民の支持率に酷似していわれるほどだ。

以上、今度の大統領選で珍しくObama支持を打ち出した保守系米紙The Washington Postに寄稿した某フリー・ジャーナリストのコメントを参考にした。