傑出した真のジャーナリストの惜しみても余りある悲報

我が国の数少ない傑出したジャーナリストC氏の悲報。残念としか言いようがない。

ボクだけではないが、特に民放TVの浅薄・低俗化、その背後に広がっている危さを感じている人は多いはずだ。15年前のオウムへのTBSのビデオ・リーク、あのTBS事件は、弁護士一家殺害とサリン・テロを導く一要因となった。同局のお粗末な制作体制の“スキ”は日本TVの低俗さをはしなくも露呈した。
TBSのキャスターを務めたC氏は「TBSは死んだ」と、TBSの対応を厳しく批判した。「このCさんの存在によってTBSは辛うじて救われたのであって、本来はTBSはみずから廃局すべき事態ではないか・・」と『世界』の今は亡き編集長は語っている。
我々は、ともするとTVに映ったものだけが事実であると錯覚し、TVに引きずられているきらいがある。

ドイツのヴァイツゼッカー前大統領は米国の大統領がTVコンテストによって選ばれる現状について「アメリカでの経験が示しているのは、大統領であるための特質と大統領になるための特質とは全く異なるということです」と厳しく指摘している。Bush現大統領は間違いなく後者だった。Barack Obama氏は前者であるはずだ。そう願いたい。
稀有なジャーナリストのC氏は今度のBarack ObamaのPresident-elect
について何を語ってくれたか。『多事争論』を聴きたかった。