壁が壊れた-感涙にむせぶ人たち

Barack Obamaのdecisive victory(文句無き勝利)を報じる各紙のHeadline。
The NY Timesは“Racial Barrier Falls as Voters Embrace for Change(変革の叫びに呼応する投票者。人種の壁を崩す)。
他紙はObama Makes History。そしてObama氏は“Change has come to America”とシカゴの120000人の聴衆に語りかけた。
公民権運動の指導者、J. Jacksonが涙にむせんでいた。
1963年8月28日、Martin Luther King Jr.があの歴史的スピーチの中で250000人の群集に向かって叫んだことを思い出す。

“I say to you today, my friends, that in spite of the difficulties and frustrations of the moment, I still have a dream”(今日、皆さんに申し上げたい。これまで様々な困難と挫折を味わってきた。が、それでもなお私には夢があると)
そして、現・前国務長官が党派を超え、感慨に満ちたコメントを寄せている。共に、アフリカ系アメリカ人だ。
Rice氏は「個人的に、アフリカ系米国人として、私は特に誇りに思う」「この国は長い旅を経て、傷を克服し、人種が左右しなくなるように目ざしてきた。・・昨日は明らかに大きな一歩だった」と感慨深げだ。
Obama氏の資質を高く評価し支持を表明していたPowell氏は、TV中継でObama当選を知ったとき、「感動的な瞬間だった。皆泣いていた」と目を潤ませていた。
45年前、キング牧師が描いた夢が一歩実現に近づいたことは確かだ。キング牧師は“I have a dream”スピーチの4年後、Memphisで凶弾に斃れた。

Barack Obamaの前にはさらに厚い壁、それも見えない障壁が待ち構えているだろう。米国人だけでなく人種的偏見を持たない国際人はBarackを守らなければならない。