1年で辞める新採教員が増えているとか-「条件付の採用」の意味が不明

公立校では採用された新任教員は一年間「条件付き採用期間」として扱われ、二年目から正式採用となる。2007年度、一年後に不採用となった教員は300人以上に上るという。
理由はさまざまだが、管理職の命令により校務に酷使される。ハードな部活の顧問までいきなりもたされ、土日も休めない。体調を崩すと管理職から退職を迫られる。
退職願いの提出を拒むと、職員会議への出席さえ認められない元小学校教員までいるという。

某教委は「条件付き採用期間の厳格な運用」を校長らに指示している。新採教員から「指導力不足」「不適格」者を摘発するのが学校管理職のノルマとなるわけだ。わずか一年の煩雑な教育活動・教育活動によって、指導力の有無や適格性が判断できるのか。
要するに、新任教師にいきなり「成果主義」と体制順応を強要しているわけだ。
これじゃ、今の学校教育が求めている「個の独創による群の創造」など到底無理だ。日本の学校教育の抱える一番の問題点の根源は、(全国全ての自治体にあてはまるわけではないが)とかく権威主義・権力主義に凝り固まった教委にあるのではなかろうか。