社会問題

22の春を泣かせるな・・・

LibyaではQaddafiによる多くの反体制派国民に対する無差別massacre(虐殺)が本格化している。狂気の権力亡者、Qaddafiが本性を暴露。国際社会は今なお手をこまねいていていいのか。その残虐性はHitler以上だ。性格は内戦ではない。21世紀版ホロコーストの様相…

行楽日和のメーデイ、標的定まらぬ諦めのお祭りか・・

今日は第81回メーデイ(May Day)。久々の好天、春暖の土曜日である。戦後復活した初のメーデイは1946年、“働けるだけ飯を喰わせろ”のスローガンのもと中央大会に280数万人が参加した。その名も「食糧メーデイ」。敗戦直後の飢餓寸前、極限状態の国民生活が浮…

銀座のEco-carpetをよそに、キナ臭い政界の動き

昨日午後の銀座みゆき通り。colorful carpets of tulip petals(チューリップの花びらで編み上げたカラーフルな絨毯)の周囲を街行く人びとが取り囲む。まだ開花前の200,000本な及ぶ花弁を摘んでこしらえたとものだという。 名づけてEco-carpets。花弁廃棄処分…

ハローワークはhello work?

このところ、公共職業安定所(職安)という言葉をあまり耳にしなくなった。それもそのはず、職安がいつの頃からかハローワークと呼ばれるようになった。 ハローワークはhello workではない。職安(employment bureau)の愛称である。 我々にとっては職安と云われ…

余暇社会とは“老齢化“社会・・

今からもう35年前になるが、1974年の暮れに、同じ一橋大卒の城山三郎さんと大平正芳氏が対談している。当時の日本は不況下にあった。城山さん47歳、『官僚たちの夏』を執筆中。大平氏は64歳、田中角栄内閣で大蔵大臣を務めていた。 この対談は「如水会々報」…

裁判員制度の「身体検査」は・・?

我が国初の裁判員制度が始まって1ヶ月以上経つ。八月三日の初日、初公判の日は東京地裁にTVカメラが集中し、上空をヘリが舞う騒ぎだ。この裁判の主役はほかでもない「裁判員制度」それ自体だった。 この制度のPRドラマを最高裁が企画制作した。題名は『審理…

Swine Flu怖れるなかれと言うが・・

Swine Flu(新型フルー)に関する恐ろしい数字に出くわした。 Health-Care Reform 2009(国民保険制度改革)をめぐり悪戦苦闘の米政府の諮問委員会がSwine Fluのパンデミック(大流行)により予想される推定感染者数をはじめてはじき出した。 米国ではこの秋期〜冬…

奥深い珈琲事情

このあいだ鎌倉で珍しくカプチーノというモノを飲んだが、元来ボクはコーヒーは何故か敬遠してミルク・ティの方を好む。 が、6月に一泊したVeneziaでどえらい珈琲店に出くわした。Piazza San Marco(サン・マルコ広場)に華麗な佇まいをなすThe Caffe Floria…

ドンピシャの日本語・妙語もあるが、言葉(英語)は難しくて怖い

一週間前、信州の豪雪地帯、飯山・野沢方面に出かけたが、さすがに残雪は見受けられなかった。千曲川の深い水嵩と濁水が目につき、今夏の気象を象徴づける。 ところでこの「残雪」だが、英語でどのように表現するか。和英辞書のほとんどは“remaining snow”、…

Drugs(ヒロポン)とPoppies(ケシ)

今夜のNHK総合TVニュースの最中、突如、速報(news flash)がテロップで流れた。 「覚醒剤を隠し持っていた疑いで逮捕状が出ていたタレントの・・容疑者が警察署に出頭。警視庁は逮捕した」アナウンサーの声も心なしか緊張気味だ。覚醒剤取締法で禁止されてい…

Farewell to Classic Jumbo--明日ホノルル発最後の就航

乗客400人以上を収容できる巨大旅客機Classic Jumbo Boeing 747が退役する。明日のホノルル発の就航が最終便となる。 Jumbo Jetの最大の悲劇は1985年8月12日の羽田発−伊丹行きのJALの御巣鷹山へのclashだ。その時ボクはNZに滞在中、車の中のラジオに外電が入…

Independence Dayを迎え、世界の独裁者や失政への“静かな反逆と抗議”(quiet rebel and protest)は実を結ぶものだ

President Barack Obamaよりe-mailが届いた。Subjectは“A day to celebrate and aspire”(祝福と願いの日)。今日、現地米国はIndependence Day(独立記念日)である。 “Two hundred and thirty-three years ago, our nation was born when a courageous group…

Italyの列車爆破の惨事-まさかテロじゃあるまい

先月初め出かけたばかりのItaly、Pisaに向かうLPG積載の貨物列車が昨日未明、北部海浜の町Viareggio近くで大爆破事故を起こし、近郊の民家が炎に包まれ、多数の死傷者を出した。 大やけどした幼い3人の子供がローマやベネツィアの病院に運ばれたが助からず、…

Swine Fluは疫病じゃありません!

首都圏で初の新型インフルエンザ感染者が確認され、休校を余儀なくされていた川崎の女子高が1週間振り再オープン。生徒たちはなぜか1時間の時差通学、全校集会の後、3時限目から授業が再開されたという。このSwine Fluの感染者は米国帰りの生徒だ。特別驚く…

Swine FluとSARS(Severe Acute Respiratory Syndrome)の決定的違いは・・

日本で新型インフルエンザの感染者が急増。米紙NY Times com.も速報し、WHOも注目しているが、ムードに弱い我が国特有の過剰反応に「Tokyo Flue」と揶揄する米国人もいる。 感染者は世界で40ヵ国以上、9000人に迫りつつあり、NYでも集団感染が再発し、死亡者…

Why Japan Cares What You Think(人の目を気にする日本、なぜ?)--今もこの性分は治らない・・

This is a nation obsessed with outsiders' perceptions of it. And that's one of its biggest problems. 「この国は、自国が海外でどのように映っているか気になって仕方がない。この心配症こそ最大の難点の1つだ」 この国とは日本のことだ。頻りに外の…

“・・・インフル”ってなーに? それを言うならフルー(flu)でしょう

このところ新聞・TVとも我が国メディアのヘッドラインは“・・インフル”ばかりだ。 ≪豚インフル警戒度4≫≪新型インフル宣言--WHO≫≪豚インフル感染拡大≫≪新型インフルでGW厳戒≫等々。インフルエンザを略して“インフル”と称したつもりだろうが、そいつはマズイ…

Boys Never Be Ambitious(男子よ大志を抱くなかれ)? 安定志向急増!

つい最近まで「自分に向かない仕事なら直ぐ転職する」、変わり身の早い新卒男子が多いと思っていたら、ここへきて俄かに逆転現象が起きているという。転職志向の激減、背景に雇用情勢の悪化がある。転職や再就職が難しいという認識が若者のなかで広がってい…

Ojuken世界でヒートアップするexam hell--二年間で2,000万円以上投資

少子化が進むのに、未就学児のなかでexam hell(受験地獄)が過熱化している。この日本の異様現象に米紙Christian Science Monitorが注目。 2歳-6歳の幼児を超名門小学校に入学させようと狂奔するいわゆるOjukenファミリー。入試倍率は25倍、受験勉強に2年間か…

こんにちでは日常の風景となってしまった“In Cold Blood”

42年前、Truman CapoteのIn Cold Blood『冷血』の邦訳初版本を夢中で読了した。読後の衝撃が忘れられず、すぐに原書を買って読みだしたが、300頁以上に及ぶ長編でもあり、悪戦苦闘し読み終えるのに難儀した。 いま改めて、訳本に折り込まれていたチラシの梗…

映画ロケ地に人気沸騰の庄内地方--が、憂色の米作農業

山形県庄内地方をロケ地とした映画が続々ヒットしている。 庄内ロケのきっかけは山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』。原作は言わずと知れた鶴岡市出身の藤沢周平さん、庄内藩がモデルとなっている。その後の『蝉しぐれ』『隠し剣鬼の爪』『山桜』もそうだ。そ…

昭和は遠くなりにけり?--問われるメディアの報道姿勢

創刊130年を迎えるA紙が昭和を様々な角度から検証しようとする。 A紙に限らず、戦時中、こぞって大政翼賛化し、軍国日本を後押しした。A紙は1945年11月7日「国民と共に立たん」と題し次のような社告を載せている。 「開戦より戦時中を通じ、幾多の制約があっ…

欝(うつ)にはface-to-face counselingがお薦めだというが・・日本では?

日本の地方在住の英国人がうつ病になった。地元の心療内科・精神科医にかかったものの、薬をもらって自宅での休息を指示されただけ。一層、病状が悪化したという。 欧米人からみれば、日本の医療システムは多くの分野で優秀だが、psychologistsとcounselors…

Back To Winter

今日はBack To The Futureを文字ってBack To Winter。春の嵐というべきか、春風が寒風に逆戻り、異例の早咲きが予測された都内の桜も待ったをかけられた感じだ。 例のPremier Asoの読み間違いのおかげで“未曾有”という言葉が目に付く。≪戦後未曾有の金融危機…

想像力と想像を絶すること

ノーベル物理学賞受賞者の益川先生が「(私の戦争体験は)小さな体験だけれど、焼夷弾が自分のところに落ちて不発弾だった、ただそれだけです。しかし、そのことを通していろいろ想像してみると、たいへん怖い経験だったなと思う」と語っている。 ボクの戦時の…

漢検やめて数検がお勧めモノ

いまやナントカ能力検定試験が大流行だが、漢検はいただけない。高い検定料を集めて巨額をせしめ、金まみれだ。怪しい団体はお引取り願いたい。英検・漢検に10代の子供が群がるのにはワケがある。2級や準2級など有級者を推薦入試で優遇する高校・大学が多い…

Obama戦略に学ぶ(その2)

民主党大統領候補予備選の渦中、Barack Obamaはある集会のなかで 3人の黒人男性が幕を掲げ「バラク、あなたは黒人社会に何をしてくれるというんだ?」と抗議の声を上げた。 この抗議に多くの聴衆からブーイング。が、Obamaは聴衆をなだめて3人の男性たち向か…

寺院内は禁煙?-同じ宗派でもまちまち

朦々と上がるお線香の煙を有難くも顔・頭に注ぐ巣鴨高岩寺の「とげぬき地蔵」。寺院内11箇所に“境内全面禁煙“の掲示が見られる。僧侶も信者も管理人もNo-Smokingを守らなければならない。2005年に巣鴨のこのお寺の管主としてやって来たKさんは境内に散乱する…

企業社員採用大幅鈍化のなか教員採用は好況?

2009年度の正規社員採用の「予定無し」と回答した企業の割合が46%に昇る。対前年比15.5ポイントアップだという。帝国データバンクの調査によるものだが、大卒生に限らず就職氷河期がまたもや到来。今度はいつ氷河が溶けるかわからないから困ったものだ。お涙…

(続)漢検-やっぱり胡散臭い伏魔殿

ボロもうけで文科省からの立ち入り検査を受けた日本漢字能力検定協会(漢検)だが、ファミリー企業の理事長、副理事長が自民・民主両党議員の数名に多額の献金をしていた。胡散臭い団体だと思っていたが、怪しさを通り越して伏魔殿だ。 献金の原資となっている…