社会問題

胡散臭い「英検」「漢検」

TOEIC, TOEFLに押され気味の英検(実用英語技能検定)だが、2-3級を10人以上の生徒が受験する学校は自校を試験会場として実施できる。 この機会を悪用し、送られてきた問題用紙を事前に開封し、出題される問題を見て、同校の受験生に単語の解答などをプリント…

Canon 'cannot' be fair!--大痛県・派遣切り

昨秋、非正規従業員約1200人を大量解雇して問題視された大分Canonが、これまで「雇用機会拡大」の名目で多額の補助金を受けていたというからビックリ。さらに唖然とさせられるのは、県がCanon新工場を計画、同社にさらに20億円にも上る補助金の恩恵を与えよ…

里親に喝采!

親交を深めて35年になる、親戚のようなfamilyが海の向こうにいる。 お付き合いは我が家族・一族三世代に及ぶが、そのルーツというべきOld Mamは85歳、いろんな病を克服し、信仰厚きまさにボス的存在だ。子供が七人、孫・曾孫・曾曾孫と何と五世代家族だから…

日本のpart-timerの雇用問題の悩みはfull-time

Morgan Stanleyの日本担当チーフエコノミストRobert Feldman氏は次のように語っている。 「日本人の多くが臨時職を選ぶのは、正社員に求められる様々な労働義務を免責されるからだ」 「つまり、日本特有の終身雇用制の罠に陥りたくないものだから、こうした…

“好きな道を探せ”というが“個人はどこへ・・?”

前世紀末、≪21世紀への視座/100人インタビュー≫のなかで、作家MR氏が『個人はどこへ』と題して語っている--- 「・・ボクが『危機感を持て』という時の『危機感』にしても、ボクは欧米流に前向きに使っていますが、日本では危険性とか否定的意味合いが強いん…

財界ボスのメディアいじめ

米有力紙が広告費収入の大幅減によって業績悪化に陥りページ数を減らしたりするなど悪戦苦闘しているが、我が国とて同じだ。 さらに憂慮されるのは、こうした広告費の先細りに喘ぐ各紙の現状を逆手にとって、大手企業や財界のボスたちがメディア“イジメ”を強…

雇用喪失の責任は誰に・・?

景気悪化の影響で、世界各国で大企業の大量解雇が続いている。日本でも派遣社員や非正規従業員の馘首、さらには採用内定取り消しなどが後を絶たない。 米国では昨年200万人以上の雇用が喪失した。経済刺激策によって雇用創出を目ざすPresident Obamaは「家計…

雇用喪失と雇用創出

Obama Asminstrationはエネルギーや環境対策などを進めるGreen New Deal(緑のニューディール政策)によって、2年間で300万-400万人の雇用創出と雇用維持を狙っている。 一方、現実は様々な業種での人員削減が加速している。「1日で55,000人以上の雇用削減を…

国際協調重視?オバマ外交に懸念あり-活字メディアを読み解く

国際協調路線を重視するオバマ外交だが、アフガニスタンへの増派計画とアフガン、パキスタン周辺での「対テロ戦争」の継続はズバリ言って疑問だ。23日、パキスタン領内へのミサイル攻撃をPresident Obamaが承認した。これが新政権による外交上の初仕事か・・…

「知識人」とは? そしてその“その責任”は・・・

世の中に“知識人”と呼ばれる人がいるが、その概念がはっきり掴めない。 仮に、「知識人」を公の舞台に出る特権と資質を手にしている人々だと定義すしよう。ならば、そうした人たちの“責任”とはなんだろう。Norm Chomsky(ノーム・チョムスキー)の次の論を引用…

高齢者と老人は同じではない・・

「高齢者はますます増えてゆくが、残念ながら老人は減ってゆくだろう。だれでも老人になれるかというとそんなことはなくて、年を取ったあげくに到達できるひとつの境地ではないか」 誰かからか忘れたが、このようなことを聞いたことがある。なるほど、言い得…

ピンチはチャンス-Changeは勇気と創造と“豹変”なり・・・

お正月休みが明け、企業が動き出した。社長さんたちの今年の年頭の挨拶は辛かろう。 あえてボクはメモ帳に記してある次の言葉を投げかけたい。自戒しながら・・。 『人を使い、人に献身を求める立場にある指導者が、何を心がけ、何を行動に表わさねばならな…

The New York Times Weekly Reviewに疑問を投げかけたい

毎週日曜日、The New York Times Weekly ReviewがA紙を通じて宅配される。このWeekly ReviewはThe NY Timesの週間記事のうち、特に読むに値するコラムのダイジェスト版とも言うべきもので、名だたる米英紙のなかでも最も読み応えがある。1954年に第3種郵便認…

“内向き・うつむき”を変えて、fresh start(出直し・再出発)の年に・・

そこそこの寒風のなか、快晴の元旦だった。 が、常套語で言えば、心なしか“閉塞感”の風景を免れない。街行く人は極めて少なく、歓談のシーンはほとんど見られない。でも、出口なしかと問われれば答えはNOだ。人間の叡智は幾多の難事を乗り越えてきた。 A Hap…

Poverty Line(貧困ライン)押し上げよ!

30年以上前に読んだ小林多喜二の『蟹工船』が今年1年で約55万部増刷されロングセラー。この異変が今の格差・貧困社会の現状を象徴している。異様だといわざるを得ない。 貧困を表題に織り込んだ書物が売れた。 『ルポ-- 貧困大国アメリカ』『反貧困』『アフ…

“質問力”、“選語力”、“造語力”

千葉県で幼稚園児の女児を殺害した容疑者が逮捕された。TVのインタビュアーが被害児の母親にマイクを向けた。「容疑者が逮捕されたことをお聞きになってどう思われますか(良かったですね)?」 味気なく馬鹿げた問いかけだ。親御さんは辛い。直ぐ答えられない…

今年ももうあと一週間と残っていない

芥川龍之介に「年末の一日」という作がある。10枚にも満たない小品だ。 1923年、関東大震災で焼け出され、日暮里に転居。短い期間だが、田端に移ってきた芥川と交友を深めた久保田万太郎がその作品の筋書きを記している。 「年末、ある新聞社の人を案内して…

“家庭における行事に捧げられる”?今年のクリスマス・イブ

汐留に登場した巨大なイルミネーション。外食を避け、家路を急ぐ勤め人が足を止め、仰ぎ見て一言『こんな不況の年末だから、少しは明るくしてもらいたいものだ』 例年ならば、この時期、スキー場は大賑わいだろう。が、北関東の水上は平均積雪20cmが、今日は…

師走の朝の散歩-本当に健康を保つのにいいの?

定年退職後、子供に忠告された「一日に45分以上歩かなきゃダメだよ」 つまり散歩せよということだ。 aged personsの早朝散歩。健康維持に良いということではやっているが、我輩は目的もなく歩くのが苦手だ。散歩が本当に健康にいいの?自問自答している。 ビ…

“変”な“気”もち

4日のブログで『今年の漢字1文字は“Change”(変)では“変”かな?』と当てずっぽうの予測をヘッドラインに掲げたが、昨日の清水寺の発表した今年の漢字は「変」。当たってしまった。日本漢字能力検定協会の公募に応じた人たち全体の5%、1番多かったという。昨…

冬麗(はるうらら)どころではないfireの連鎖

今日の気温は18℃を上回り、我が仮住まいマンションはエアコン不要だ。11月上旬の陽気、まさに冬麗(春うらら)と言うべきだ。 が、雇用情勢は悪化の連鎖だ。派遣労働者ばかりか正規社員も明日がわからない業界が次々と出現している。“派遣切り”即、社員寮から…

hireが消えて目立つはfireばかり・・そしてbankrupcy?

hireは雇用の意味。就職内定の大学生が採用を取り消され、非正規労働者への解雇予告、“派遣切り”など、最近のメディアはfire(首切り)の記事ばかりが目立つ。埼玉上尾市の某大手自動車メーカーの派遣労働者3人が労働組合を結成して、工場の門前でビラまきを始…

今年の漢字1文字は?--“Change”じゃ“変”か・・

マンションでの仮住まいが始まった。割と快適だがまだ落ち着かない。長く一軒家暮らしだった。4-5ヶ月の仮寓とはいえ家族にとって初めてのマンション生活だ。驚いたことがある。暖房が不要なほど室内が暖かい。自然と遮断され密閉感がある。つまり季節感を薄…

引越しもいろいろ

今日は「マクラも噺もしたくありません」 35年長年住み慣れたあばら屋の我が家から娘が二人嫁いで余計な部屋が物置に。使い勝手も悪くも我らも徐々に老いゆく身の上を考えて、 家を解体しコンパクトな住まいに改築することになった。 今日は朝から仮住まいマ…

top bureaucrat(トップ官僚)はワルなの?

浦和と中野のex-bureaucrat(元事務次官)を襲った惨事。堂々と警視庁に乗りつけ出頭し犯人と名乗りでた男の動機は謎で、あまりにも飛躍している。 が、民主党の党首らが政権党LDPの政策を批判するとき口癖のように『官僚の言いなりになっている』とこきおろす…

深刻化するschool violence(校内暴力)-背景と深層は?

小中高生の校内暴力件数が激増し過去最多を記録。文科省の調査結果は極めて深刻である。小中高とも増え、小中生徒の件数が前年度比、1.2倍-1.4倍に上っている。 教育評論家は「競争や経済悪化が影響」「数値目標を掲げた成果主義、習熟度別授業による差別選…

家族と過ごす時間が増えたものの・・

雨が降ったり止んだりの日曜日である。 小三治じゃないが、「噺も“まくら”もしたくない」。いつものお粗末な社会時評や世相診断、国際情勢の鳥瞰図は本日は休演とする。 お昼前から、池袋芸術劇場にでかけた。芝居見物ではない。この時節恒例の都内高校生の…

言葉が映す時代の風景

前世紀末、出現したglobalizationという新鮮な言葉にボクたちは、次世紀、21世紀に希望の到来を期待したものだ。 この言葉を打ち砕いたのが2001.09.11のTerror Attackだ。以来、現在に至るまでTerror(テロ)という言葉がメディアや世界にしばしば登場する。gl…

金の亡者の成れの果て

投票日前夜の米大統領選の状況を伝えるはずだったTV各局のニュース番組が、音楽プロデューサーT.Kの詐欺容疑逮捕をトップにすえ詳報した。先般の海外留学斡旋会社の社長もそうだが、巨額のマネーを得、さらに金欲に溺れ、金銭感覚が麻痺、世の中を舐めきった…

まだ戦前の亡霊がいるのか

「我が国が侵略国家だったというのは正に濡れ衣だ」と、戦前の中国侵略を全面否定した空爆長がクビになった。空自のトップにこんな人物をすえていたことに仰天する。沖縄戦の「集団自決」をめぐる裁判の控訴審で、大阪高裁が原告側の請求を退けた。大江さん…