Canon 'cannot' be fair!--大痛県・派遣切り

昨秋、非正規従業員約1200人を大量解雇して問題視された大分Canonが、これまで「雇用機会拡大」の名目で多額の補助金を受けていたというからビックリ。さらに唖然とさせられるのは、県がCanon新工場を計画、同社にさらに20億円にも上る補助金の恩恵を与えようとしている事実だ。

この九州のCanonデジタル・カメラ工場の非正規社員が10月に突然社員食堂に呼び出され、lay off(一時帰休)を通告された。事実上の雇い止めだ。彼らは“信じられない”と“mind went blind”(頭の中が真っ白)。こんにち、日本の全労働者人口55.2百万人のうち34.5%が非正規労働者だ。首切りの最前線に立たされている彼らの多くは年収が200万円そこそこ、日本の現今の貧困ライン(250万円弱)にも及ばない。
解雇された非正規労働者には更に過酷な状況が追い討ちをかける。それまで頼りにしていた社員寮からの立ち退きを命ぜられるからだ。退職金など出るわけがないし、雀の涙程度の月給ではアパートも借りられない。かくしてホームレスに追いやられるわけだ。
32歳でレイオフされたCanon非正規従業員が嘆く。
「我々は身を粉にして働いてきた。なのに、会社は配慮のひとかけらも無く、血も涙もない」「これが日本の雇用スタイルか。日本人はそうじゃないはずだ」
“日本には、失業者に対するSafety Netは無い”とThe NY Timesのコラムニストは断じる。