じっと我慢の脇役--“啼くまで待とう不如帰(ホトトギス)”?

Hillary Clinton長官のアジア歴訪の旅は中国訪問で締めくくりとなる。どこへ行ってもこぼれるような笑顔で相手の話しに耳を傾ける姿勢は好印象で評価も高い。その一方で北朝問題に対しては表情を引き締める。これがスマート・パワー外交の表れなのだろう。
ドタバタ劇が終わらないのが霞ヶ関。ナカガワさんの醜態辞任で一幕目が終わって、金融・財務相まで仰せつかって前代未聞の3大臣兼務となったヨサノ先生。思わず「冗談じゃないよ」と呟くかたわら、「お友だちじゃないから選ばれたのでしょう」と味のあるセリフを聞かせてくれて二幕目が始まった。このお芝居は悲喜劇だが、かなり高齢のヨサノ氏とはいえ、いつまでもジッと我慢の脇役のままでもいられまい。Barack氏やHillaryさんのように華のある役者ではないが、堅実で渋みがあるのも悪くない。

“啼くまで待とうホトトギス”でもあるまいが、あるいは禅譲を期待しているのかな・・?