酔いどれが水をさした

都内に花が咲いたようなHillary Clinton女史の来日も、酔いどれ財務相の醜態辞任による我が政界のドタバタ騒ぎに話題をさらわれ、水を差された格好で終わった。スマート・パワーを売りモノに、鳴りモノ入りでやって来たClinton長官も、日米同盟強化を謳いあげるだけで、普天間基地をめぐるオキナワにはひと言も触れることなく、疾風のごとくジャカルタへ飛んで行ってしまった。現地沖縄の人たちの悩みや願いは無視され、水を差された格好となった。


それにしても世界に発信された今回の財務大臣の憐れでみっともない姿は、体をなさない今の政権を象徴している。
世界のメディアは容赦ない。なかでも17日付け英紙ファイナンシャル・タイムズは皮肉交じりに『ナカガワ氏のろれつが回らず眠そうな会見は世界金融危機の影響とたたかう日本政府の無能の象徴だ』と痛烈だ。そのうえで、『景気回復をいまだに外需復活に依存しているようだ』と指摘している。我が財界のおエラ方たちは反論できますか?