“家庭における行事に捧げられる”?今年のクリスマス・イブ

汐留に登場した巨大なイルミネーション。外食を避け、家路を急ぐ勤め人が足を止め、仰ぎ見て一言『こんな不況の年末だから、少しは明るくしてもらいたいものだ』

例年ならば、この時期、スキー場は大賑わいだろう。が、北関東の水上は平均積雪20cmが、今日は1cmだという。草津にも積雪はない。
スキー場も不況、隣接する店も開店休業どころか開店してもお客ゼロだ。
それでも一夜明ければ、Merry Christmasだ。
A.BierceのDevil's Dictionaryによれば“クリスマス”とは・・・
「他の日とは区別してとってある特別の一日。暴食、酩酊、涙もろい感傷、贈物を頂戴すること、世間一般の怠惰、および家庭における行事に捧げられている」
この年の瀬は、暴飲、酩酊、贈物もそこそこにして、≪怠惰な家庭での行事≫のひと時となればよかろう。
Christmasは「キリスト降誕祭」だが、いつの頃からか我が国にも流布された。
F.Nietzsche(ニーチェ)が述べている-----
“The two great European narcotics, alcohol and Christianity"
(欧州産の二大麻酔薬、それはアルコールとキリスト教である)