“変”な“気”もち

4日のブログで『今年の漢字1文字は“Change”(変)では“変”かな?』と当てずっぽうの予測をヘッドラインに掲げたが、昨日の清水寺の発表した今年の漢字は「変」。当たってしまった。日本漢字能力検定協会の公募に応じた人たち全体の5%、1番多かったという。昨年は「偽」。まさに世相を反映した言い得て妙の1文字、文句なしだったが、今年はかなりばらつきがあったようだ。

“変”はその前後の言葉によって意味がいくらでも変わる、困った文字だ。何といっても、President-elect Barack Obamaの“Change”が世界を席巻したのが引き金になった今年の一字に違いないが・・。
我が国総理は、今年の漢字一字を訊かれて「“気”ですね」と答えた。ご自身は“やる気”満々、活気と元気があるというが、政策・方針がくるくる”変わ”る。
政権与党内では“変”な動きが目に付く。内閣支持率も急変、総理も“気”持ちが“変“わりかねない局面に立たされている。<余談>
大江健三郎氏が先日他界した戦後最高の知識人『知の巨人』加藤周一氏について語った。大江氏にとって加藤氏は長年の同志だった。
両氏とも2004年発足した≪九条の会≫の発起人。大江氏は加藤氏が遺した言葉を伝える。『憲法は変えない。しかし他国に従属しない』『言葉・人間関係で国際関係を良いものに。それが日本の唯一の道である』刻印すべき言葉だ。
九条の会≫の発起人も小田実が逝き、今度は加藤さんがいなくなった。寂寥感は否めないが、この会の全国的広がりは目覚しい。発起人代表の大江さんのリーダーシップに益々期待したい。