まだ戦前の亡霊がいるのか

「我が国が侵略国家だったというのは正に濡れ衣だ」と、戦前の中国侵略を全面否定した空爆長がクビになった。空自のトップにこんな人物をすえていたことに仰天する。

沖縄戦の「集団自決」をめぐる裁判の控訴審で、大阪高裁が原告側の請求を退けた。大江さんと岩波書店側の勝利。当然だ。
大江さんのコメント--
「原告側は、裁判の政治的目的を明言している。それは『国に殉ずる死』『美しい尊厳死』と、この悲惨な犠牲を言いくるめ、ナショナリズムな気運を復興させることだ」
岩波書店の編集局部長が「大江さんとともに、さらに力をこめて歴史修正主義とたたかったいきたい」と決然と語っている。
自衛隊の制服組にもシビリアンにもまだ戦前の亡霊がうごめいている。高校で必履修となっている歴史も史実の歪曲ともいえる記述が見られる。若者の受験学力・偽装学力の修得のみを追求する学校には学校文化はない。国際社会では通用しない。