Drugs(ヒロポン)とPoppies(ケシ)

今夜のNHK総合TVニュースの最中、突如、速報(news flash)がテロップで流れた。
覚醒剤を隠し持っていた疑いで逮捕状が出ていたタレントの・・容疑者が警察署に出頭。警視庁は逮捕した」アナウンサーの声も心なしか緊張気味だ。覚醒剤取締法で禁止されているこのdrugは終戦直後ヒロポン(Philopon)と呼ばれていたものだ。容疑者が人気タレントだからヒロポン所持・使用がトップニュースとなるのが我が国のTVメディアの情景だ。

The Washington Post Com.の本日のトップニュース。News Alertと呼ぶほどの大事件じゃないが、U.S. and Britain Again Target Afgan Poppies(英米再び、アフガンのケシ栽培を標的にする)をヘッドラインに、サブタイトルは“Farmers Would Be Paid Not to Grow Up”

アフガンの農民にコカインやアヘンのもとになるpoppies(ケシ)の栽培を取りやめるように説得。その見返りに、今後2ヶ月以上、数100万ドルを支給するという。タリバンの最大の資金源になっているケシの栽培を封じ込めるのに米英軍は懸命だ。

そうしたなかで、パキスタンタリバンのトップ・リーダー、メスード司令官(Baitullah Mehseud)が米国の無人機による攻撃で殺害されたという。
ヒロポンとpoppy、覚醒剤とケシ・コカインの違いじゃあるまいが、米紙World Newsと我が国TVのトップニュースの隔たりには愕然とする。