米日の未来図の明暗は・・?

最近の米国世論調査によれば、自国が誤った方向に進んでいると考えている国民の6割を占めるという。また、同じ割合の国民が米国が長期低落傾向にあると見ている。
が、世論調査の内容を詳しく読み取ると、アメリカの将来については驚くほど明るい見通しを抱いている。問題は人口動向にある。40年後の米国は1億人増え、全人口が4億人に達すると推定される。年齢の人口分布も日本とは反対だ。
若年層が激増して、2050年には60歳以上がわずか25%、中国の31%、日本の41%に比してはるかに若返るからだ。

破局と沈鬱なムードの最中にありながら、米国の未来図は楽観的だ。
総じていえば、米国は人口においても、経済・社会面においても再起・復活途上にあるというわけだ。危急存亡のときに力を発揮する。これが米国の歴史的伝統だと米ジャーナリストDavid BrooksはThe NY Times Weeklyのなかで“Relax, We'll Be Fine”と国民を鼓舞している。
一方日本はどうか。長期化する内需不振のあおりで、食品会社は次々と海外に進出する。この調子で日本のfood marketsの未来は明るいの?