氷の国が火の国に--どうする灰の絨毯

IcelandがFirelandになった。

火山噴火でマヒ状態が続いていた欧州の空路もようやく回復、通常運航に戻るようだが、予断は許されない。今回噴火したKatla火山に隣接する火山の噴火を誘発する懸念がある。


何しろ国土の狭いIcelandには35のvolcanoesがあるというから堪らない。マネーゲームの煽りを受け、金融危機で破たんの危機を経験した小国だ。カジノ経済に対する地の底の炎の神の怒りの懲らしめか・・。
5日間も足止めされていた空の旅人たちが、うんざりしながらやっと機上の人となる。でも、人騒がせとかtrouble makerなどと火山噴火に憤慨するなかれだ。死活問題と云えば、お膝もとのIcelandの人たちだろう。

火山灰が南下、首都Reykjavikや他の主要都市はもとより、欧州各国の空が掻き曇る。最も悲惨なのは今回噴火したKatla火山近くの農村。Eyjafjallajokull地方の農民は農家の屋根や田畑に分厚く積もったa blanket of ash(火山灰の絨毯)を除去するのに悪戦苦闘だ。雪国の屋根に積もった雪下ろしどころではない。火山灰は溶けない。
“We are all doing our utmost to make sure that the farming community in this areas survives this disaster ”(現地の農村がこの惨禍のなかで生き残れるよう国を挙げて全力を尽くしている)とIcelandの President Grimssonは悲痛な声明を発した。
“Volcanic ash relentless on Iceland”--火山灰は母国アイスランドには余りにも無慈悲だ。