リーダーシップとは--心に伝わる言葉とそして・・・。

ガザ地区の危機的窮状は深刻さを増している。国連安保理の停戦決議をイスラエルハマス双方が受け入れを拒否したからだ。
国連事務総長は「失望した」とイスラエル首相に遺憾の意を表明したが、馬の耳に念仏。イスラエルのガザへの攻撃は激しさを増すばかりだ。おまけに米下院がイスラエル支持を決議する始末だ。
20日に就任するPresident-ElectもPresident Bushに遠慮してか『アメリカには大統領は一人しかいない』とあえてコメントは控えている。
イスラエルの問題になると決まってアメリカは腰が引ける。
アメリカの衰亡か。「アメリカはもうダメだ」などと言う人もいる。
でも、やはりBarack Obamaの登場を「希望のアメリカ」だと考えたい。そのリーダーシップに期待できそうだからだ。

最近、リーダーシップとは何かを考える機会が増えた。トップリーダーや経営最高責任者のなかに指導力と権威(authority)を混同している方々が少なくない。
問題は言葉力だ。下手な役者じゃないが、「熱演・熱弁」でしか表現できない社長さんをよく見かけるが、魂が伝わらない。人の作った原稿を読んでいる人は論外。理性的な発言も割と人の心に入ってこない。ちゃんとした感情のフィルターを通した自分の言葉をもった人の話しが聴く者の感情に入ってくるものだ。
言葉でもって人の心をとらえることがリーダーシップの大切な要件の1つだろう。それには、“夢中になって押し付ける”のではなく“相手からも歩み寄らせる”くらいの引き方が必要だ。
リーダーシップとは≪その場に立つ≫ことを意味する。日本人はリーダーシップをとるのが苦手のようだ。むしろリーダーじゃないという顔をしながら裏で動かすのが大好きな人が多い。責任をとらなくていいからだ。結果が思わしくなければ逃げればいい。何か不都合なことがあったら“水に流して”というわけか・・。