≪笑点:大喜利≫顔負けのS粒子-ダジャレ満載

宅配されるA紙夕刊がいつの頃からか様変わりした。ズバリ言って質の低下。ページは多いが、広告欄が多く読む価値のある内容が少ない。中でも長年馴染んできた一面の≪S粒子≫の時評?には時々呆れることがある。かつてはアイロニーに満ち、シニカルで気の利いた寸評は読み応えがあり、よくコピーなどしてファイルしたものだ。
それが最近は如何なものか。

13日のS粒子は、“新「ア、ソウ」節”と題して次のように洒落れて見せている。
 たばこ増税ダメ。  「ア、ソウ」
 一般財源化ダメ。  「ア、ソウ」
 3年後明記ダメ。  「ア、ソウ」
アソウ首相を茶化し、あわよくば引きずり落とそうという魂胆か・・。笑点大喜利顔負けの落とし噺ならぬ戯画?それともダジャレ?
その点論説委員による≪窓≫は真面目でよい。本日は支配者、権力者の罪について触れている。
派遣切りの風が吹きまくるこんにち、貧者の命を奪うに等しい≪彼ら(権力者)の罪≫・・・
『彼らの罪は真の能力がないのに権威の座についたことと、知らなければならないことを知らないところにある』
『かれらは最も貧困であり、もっとも愚かな者より愚かで無知なのだ、かれらこそ憐れむべき人間どもなのだ』
そして「西洋にもノーブレス・オブリージという言葉がある。高い地位にある者には、おのずと課せられる道徳的、精神的な義務があるということだ」と結んでいる。
お説の通りだ。権威あるジャーナリストや我が国を代表するメジャー紙にも道徳的義務があるだろう。