世紀の賭けと恐るべき無防備

Barack ObamaにとってBin Laden missionは土壇場まで苦渋の選択だった。
「人生で最も長い40分だった」と作戦決定に至る経過の心境を語っている。


“At the end this was still 55/45 situation.I”(最終段階においても成功の確率は55%だった)“I mean, we could not say definitely that Bin Laden was there”(つまり、Bin Ladenが潜伏しているという確信はなかった)
また,Obama氏は万一、パキスタン軍や地元警察が抵抗した場合、戦闘も辞さなかったと述懐する。

Code Name、Geronimo狩り、世紀の大捕りモノの失敗は許されなかった。失策はObama氏にとって決定的な外交ミスであり、大統領再選が遠のくばかりか政治家生命を危くしかねない致命傷となったからだ。


今日、関係する高校にオランダ公使が来校した。高校生にEUの成り立ち、現状、目的、日本との関係など1時間以上の講演。Foreign Affairsと云えばもっぱら米中に目を注ぎがちなボクなどには話しの内容は未知なことばかり、大変勉強になった。
昼食時に公使と歓談。話題は勢い3/11大震災に及び、当然、nuclear power plantsの問題に発展した。人口1600万、国土面積が九州程度の小国にも原発が一箇所ある。27ヶ国で構成されるEUには大国もある。そのなかで何故オランダ公使がEU紹介に派遣されたのだろう。1952年EU発祥をリードした国の1つだからだろう。


ところで、nuclear power plantsを巡るInt. Herald Tribuneの“U.S. feared Japan was vulnerable to terrorism”のHeadlineには仰天した。WikiLeaksの暴露メモによるものだが、2006年--2007年当時、駐日米大使館が日本の原発警備が甘すぎると警告したが、日本政府は耳を貸さなかったという。東海村原発の臨界事故が起きた後のことだ。何故、日本はゲリラ・テロや北朝のような工作員の急襲から原発を守るべく沿岸警備を強化しないのか...?

米国大使館の当時の危惧がtsunami terrorの襲撃により現実のものなった。