“幻震”を生む切れ目なき余震

昨秋千葉の新興地にオープンし、話題となった写実の殿堂H美術館を仲間と再訪した。京葉線の快速で1時間、最寄り駅に到着。総武線で千葉駅乗り換えよりはるかに至便だ。途中舞浜駅でどっと乗客が下りた。3/11以来休園になっていた
Disneylandの再開日だからか.....。


が、舞浜駅の賑わいもいまひとつの感だ。それもそのはず、この巨大リゾートを抱える浦安市のダメージは想像以上だ。
市域の4分んの3が液化状態となり復旧の見通しが立たないという。地盤沈下で傾いている民家も少なくない。五月晴れは近かずくが、住民の心は晴れない。

美術館は相変わらず込み合っていたが、ボクたちの話題はついつい地震の話しに及ぶ。我々とて空は晴れても“心は闇”とまでいかないが、モヤモヤ・ビクビクといったところだ。

The NY Times/Asia Pacific欄に“In Japan, Aftershocks Are Also Felt From Within”のHeadline.
3/11以来東北地方を中心にマグニチュード5以上の余震が400回。通例の2二年半分の回数だ。
余震の頻発に我々の心も揺れる。風で樹の枝が揺れると地震と錯覚。phantom quakes(幻震:幻の地震)だ。一種の≪地震病症候群≫(symptoms of “earthquake sickness”か....。

政府高官曰く「1週間前、最大の悩みは原発の水素爆発だと考えていたが、目下の最大の悩みは余震と津波だ」

相変わらずTVでは、各方面からの「私たちも応援・支援しています。被災地の皆さん頑張って!」決まり文句を流す。
月並みのエールは飽き飽きだ。何か違った言い方がないのか?