今年のSummer School、維持費の予算がなく閉鎖? 低所得家庭に大きな痛手

1年前、Florida州Brevard地区小学校では夏休み期間学校を開放、多くの学校に先生たちと14,000人にも及ぶ生徒たちが掛け算のドリルやHarry Potterの読書やスペイン語の単語の勉強にSummer Schoolが大賑わい、親の経費負担ゼロというから家庭にとっては大助かりだった。

ところが、今年はこのSummer Schoolを維持する経費の予算化がほぼ不可能。州の予算が赤字で歳出削減に追い込まれているからだ。Floridaではほとんどの学校が今夏はSummer Schoolは閉鎖の方向。Floridaにとどまらず、North Carolina, Delawareから西海岸のWashington州やCaliforniaでも予算カットは必至。Arnold Schwarznegger知事は緊急予算を措置を講じると宣言したが、果たして可能か。
Summer Schoolの閉講で一番打撃を食うのは低所得者層だ。11歳の子供を持つフロリダ州の母親が頭を抱えている。母子家庭で看護師として働いているが、夏休み、子供が夏季教室に通えずに家にいるとなると昼間に仕事に出て、子供を家に放ったらかしにしておくわけにもいかない・・・。TV漬けになったり街場や商店街をうろうされたりしたらたまったモノじゃない。州や市の予算が赤字、歳出削減の余波は子育てを困難にしてしまう。どこかの国も対岸の火事ではない。