景気浮揚・医療保険政策でPresident Obama苦戦・・・Walter Cronkiteならどのように伝えるか?

大統領就任後半年を経たBarack Obama。支持率に陰りが見え始めた。ABC NewsやThe Washington Postによれば、President Obamaの大統領としての仕事に対する支持率は4月に69%だったのが7月に59%にダウン。特に景気対策やいま賛否両論渦巻く新たな医療保険政策については賛成が49%と5割を切る状態だ。民主党のなかにも保守派を中心に反対者が少なくない。
前政権の負の遺産を克服せんと大胆な政策転換を掲げるBarack Obama氏だが、いまや悪戦苦闘を強いられている。

かかる情勢を、CBS NewsのアンカーマンWalter Cronkiteが健在ならばどのように伝えただろうか。
“the most trusted man in America”と名声をほしいままにしたCronkiteのボスとして20年つとめたCBS TVの会長Bill Paleyは、“Americans won't believe it's happened until they've heard it from Cronkite”(米国人は何か事件など起きても、クロンカイトの口からその事実を耳にしない限り信じなかった)と断言する。

JFKの暗殺事件、ベトナム戦争、そしてThe Watergate Scandalなど世界を揺るがした出来事を極めて冷徹そして正確にコメントした。“Krontite抜きにはCBS Newsそしてアメリカン・ジャーナリズムの存在を想像することは不可能だ”と言わしめた同氏。1963年11月22日、生放送中のsoap operaを中断して、Dallasで起きたPresident Kennedyの暗殺現場を伝えたのも彼だ。
Krontiteは時々政界への進出を促され、副大統領や大統領選への出馬の声さえ上がったが、同氏は固辞した。
国史上不世出の名ジャーナリスト、TVアンカーマンとしアメリカの危機と悲劇を救い、栄光と偉大な記憶を後世に遺してくれたあの謹厳実直な姿は忘れられない。