“Go west, young man”−が、Chinaの最北西部、暴動の街に職はない

中国北西部、新疆(Xinjiang)、ウィグル(Uighur)自治区ウルムチ(Urumuqi)に東部江蘇省省都南京)から仕事を求めて、漢民族が殺到してる。これまでにない大量の民族移動の様相だ。彼らは新疆へ行けば月収$400、故郷江蘇での2倍の収入にありつけるという噂を聞いてやって来たのだ。が、現実は、ウィグル族と漢族が睨み合う、暴動の街だった。ムスリムにとって最重要の金曜礼拝取りやめを強要されたウィグル族の怒りの抗議行動は収まる気配はない。
職探しに押しかけた漢族との間の抗争を鎮圧すべく、警察が道路を封鎖している。すでに死者180名に達する状況下、警察の隊列を背後に、ゴムのサンダル履で玩具の小型銃をもったウイグル族の子どもが食べものを欲しがっている。
富を求める機会にありついた者たち、一方見捨てられてゆく人たち。双方の余りにも著しい断層が現在の抗議暴動の背景にあるはずだ。
奇しくもウルムチ事件は20年前、天安門事件(1989年6月4)の直前、5月に起きている。
中国の主席が先般のイタリーG8を尻目に急遽帰国せざるを得なかったのもわかる気がする。

他方、世界のリーダーBarack Obamaの国内支持率に翳りが見えつつある。西欧各国やアフリカで熱烈な歓迎を受けたものの、イラン・北朝など外交問題の打開は容易ではない。国内経済対策も次々と方針を具体化しているようだが、即効性はなく、失業率は10%に手が届きかねない未曾有の大不況だ。
Obamamaniaも息切れか。モスクワ訪問したObama夫妻の前をロシアの無名戦士の遺体を担ぐ兵士たちが歩んでいる。

President Obamaはいま、冷厳な国内外の現実に直面している。崇高な理想と現実主義的な政策実現による手腕の成果を期待するばかりだ。
CBCアンカーマンとして最も信頼されてきたWalter Cronkiteが亡くなった。彼は今の米国の現状と世界情勢をどのように伝えるだろうか。世界メディア界のleading voiceとしての的を射たコメントはもう聞くことが出来ない。