外遊もいろいろ

President Obama人事の目玉であるHillary Clinton国務長官のアジア歴訪。初の外遊地になぜか日本を選んだ。
Hillary女史は、今から10数年前のClinton政権時代、first ladyとして訪日したが、今は90年代とは情勢が違う。当時はアジア金融危機の時代だったが、こんにちの未曾有の金融危機震源地は米国だ。『米国の経済モデルは正しい』とは口が裂けても言えない。アジア諸国と米国の立場が逆転しているいま、Clinton女史も謙虚に振舞わざるを得ないだろう。
が、Bob Woodword氏と共にThe Watergate Scandalを暴いた元ワシントンポスト記者Carl Bernstein氏は「Hillary女史は冷淡なところがある」とその気質を懸念する。

ところで今回の国務長官のアジア歴訪のなかで最も注目されているのはインドネシア訪問だ。インドネシアは世界最大のイスラム教徒人口を抱える国で、Obama氏が少年時代の一時期を過ごした国でもある。そのため、今回のClinton長官の訪問は、President Obamaの早期同国訪問の下準備だという見方もある。

外国訪問もいろいろある。京都丹後の久美浜に英語教師として来訪した英国生まれのPhilip Harperさん。いつの間にか日本酒にほれ込んで、当主五代目の由緒ある造り酒屋で麹を相手に醸造に余念がない。
こんにち人気が今ひとつの日本酒のエキス(spirits)こそ文字通りJapan's spirits(大和魂)と云うわけか。酒造りの名匠をめざしてHarperさんは丹後で長期修行し、欧米にもその技を広げようと意欲満々だ。