An Ancient Culture, Bulldozed Away--少数民族の伝統文化をぶっ壊す中国当局

中国当局にとってチベットと同様、少数民族ウィグル族は目の仇なのか、何世紀にも亘って伝承されてきた泥レンガと金貨をちりばめた伝統的な創りの建物をブルドーザーで押しつぶし排除しつつある。
ウィグル族の商人たちはこうしたKashgar(カシュガル)の古い街角でパン売りの商いを何世代も続けてきた。
いまや当局は、迷路のような古い中庭、狭くて曲がりくねった路地は危険で、近代化の妨げになるという。
北京の地理学専門の大学教授はかかる政府の施策を厳しく批難、「こうした古い建築様式はとても科学的だ。冬は暖かく夏は涼しい。その技術は建材を節減し環境保護に役立っている」と指摘する。
古都Kashgarの街はウィグル族の数少ないまぎれなき代表的文化の一つでもある。

同教授は「古い町はウィグル族のイスラム文化を見事に表出し、昔からの味わいと香りが変わりなく残されている。ウィグルの文化はこの自然な土で創られた建物と切り離すことができない。それが取り壊されるとすれば、文化の源を破壊することになる」と憂う。
北京五輪を前に、大きく様変わりさせられた胡同もそうだったが、中国の悠久の歴史などというものは、特に少数民族の伝統などは、効率と近代化最優先の名のもと無理やりeconomic giantを目指すこの国の中央にとっては無意味なモノ、邪魔モノ扱いされてゆくようだ。