人口増の時限爆弾を除去する法

インドの最大の難題は人口増の時限爆弾を抱えていることだ。

現在、人口12億、そこへきて年齢構成が余りにもアンバランスに若い。総人口のおよそ5割が25歳以下だという。若年層が多く占めるインドは労働力も強力だ。経済成長率は、急速に高齢化が進み、老齢者を支える重荷を抱える中国を、ここ5年内に追い抜くだろう。


が、止めどない人口増加という爆弾を抱えている。この時限爆弾の爆発を防ぐべく、新婚カップルに産児制限を促すため懐柔策に乗り出した。中国のように国家統制は無理な国の苦肉の策だ。
サリーをまとった看護婦が農村地方Sataraのぬかるんだ路地を歩き、新婚夫婦のドアをノックして、やんわり説得する。「二年間妊娠をまってください。そうしていただければ、政府が謝礼の代わりに産児制限奨励金を支給します。Honeymoon Tripのパック旅行を提供します」

看護婦さんは、新婚カップルに出産を待ってくれれば役所が$106給付すると説いてまわる按配だ。
インドの人口問題はなんとも不具合なジレンマ、まことに厄介な重荷となっている。看護婦さんに懐柔され、出産を遅らせようと努力している新婦さん。当の家族からは子供が欲しいと急かされている。

“honeymoon package”のおかげもあって、Satara地方では一夫婦の子供数の平均値が1.9人に減少した。二人目を出産後は不妊手術を選ぶ女性が多いと云うが、インドの人口増は危険水域を迎えつつある。