暴走するChina

尖閣諸島海域だけでなく南シナ海南沙諸島海域についても領有権を頑として主張する中国。冷戦時代の残滓か、まるで帝国主義の如く領土欲を剥き出しにしている。またもや我が国の反中・嫌中感情を煽る結果となるのは目に見えている。中国国内においても当局のバランス感覚が欠けている。


“Chinese leaders have announced an ambitious new plan to turn this sprawling city on the Yangtze River into international finance and business center, on a par with New York and London, by the year 2020.”
(中国指導者は長江沿いに伸び行く都市を2020年までにニューヨークやロンドンに匹敵する国際経済やビジネスセンターに発展させようとの野心的な新計画を発表した)
The Washington Postの最新号である。長江沿いに伸びゆく都市とはHuangpu River(黄浦江)沿岸に超高層ビルがそびえる上海のことだ。

そのうえで同紙は指摘する。“China's drive to establish mainland city as another New York or London seems to challenge former British colony down south”(大陸の主要都市をもう1つのニューヨークやロンドンのように発展させようとする中国の勢いはかつての南方のイギリス領の都市に対する挑戦とも見られる)
Ascendant Shanghai's sibling rivalry with Hong Kong「日の出の勢いの上海、香港と兄弟喧嘩)と相成る。
香港と上海の現状はどうか。人口は香港700万に対して上海1920万と大きく上回るが、2009年度の海外投資額は香港の$484億に比べて上海はその半分にも満たない$133億。香港に本社を置く多国籍企業は1,298社。上海は260社。香港の最高層ビルはInternational Commerce Center。1,588フィーとで地上118階。上海は1,614フィートのShanghai Financial Center。地上101階。

まだまだ香港に水をあけられている上海。富豪の隣に物乞いが住む恐るべきこの格差都市を香港を凌駕する中国の王座にのし上げようとする中国当局
上海は正妻の娘子、香港は養女? 上海の方が可愛いというワケか。