大暴れの反逆児に喝采する日本のファン

NY Yankeesが2000年以来手が届かなかったThe World Championになった。
松井秀喜がHome runを含む6打点の大暴れ、The World SeriesのMVPに選ばれる快挙を成し遂げた。
「多くの日本人にとって松井は反逆児だ。繊細な気持ちをもつ怪物ゴリラは、激しく自己鍛錬し悪い冗談を飛ばす。日本代表としてWBCへの出場を辞退し、日本のファンを悔しがらせた国民的英雄だ」とThe NY Timesはコメント。
が、今回のThe World Seriesでの驚異的活躍は、どの偉大な日本の侍選手よりもメジャーリーグの地図に日本人選手の確固たる足跡を刻むものとなった。
NY Yankees勝利の直後、“Matsui's one-man show. Unstoppable goes wild on the field ”(マツイの独り舞台だ。グランドでのゴジラの大暴れは止めようがない)と速報版が報じる。

「マツイの活躍は、日本野球の認知に大いに貢献した。いま、Major Leagueは日本人打者がただ技術に優れているだけではなく、パワー・ヒッターでもあるとことを知ったはずだ」
マツイはSeattle Mariners愛国者侍ニッポンのイチローの陰に隠れていた感がある。WBCで連覇に貢献したイチローWBC出場を辞退し、Yankeesに賭けたマツイ。いずれも英雄だ。マツイが日本球界に戻らなくても我が国ファンは気にしないだろう。
逆に、YankeesをWorld Championに押し上げたマツイだが、来期同球団に残留できるか。MLBは一寸先が闇だ。