国内政治

メディア演出の総選挙劇−出来勝負明日開幕

米国じゃないが、我が国も二大政党への流れが一層強まりつつある。 今日のTVに映った各党首討論にしても、大半はLDPのA総裁とJDPのH党首の味気ない“論戦”に焦点を当てる。他の党首は脇役か端役だ。 米国の上院・下院の議員選挙は民主・共和の二大政党の二者…

我が国主要紙の変わり身の早さに唖然

敗戦(終戦)記念日が近づく。日本軍の正式なSurrender Day(降伏の日)は9月1日だが、我々は通例1945年8月15日を終戦日として受け止めている。正午に玉音放送があり、それまで軍国日本をリードしてきた主要紙が、15日を境に鮮やかに論調を変えていったからだ…

曖昧な言葉は怪しい−要警戒

昨日の拙文中、義父の生誕100年に当たる命日を8月27日と誤記した。 「7月27日ですよ」と異郷の娘から指摘があった。汗顔の至りである。義父に謝して訂正いたします。 どうも、八月という月は、ボクの心中に鎮魂の気持ちが沈殿しているようだ。6日と9日の惨…

軽薄な言辞が軽薄な選挙を招く−“外遊内患”のPM Asoに痛烈なボディブロー

首脳会議などで“外遊“中、やたら笑顔を振りまくPMは国内で不人気か大変な難局を抱えているのが我が国ではお定まりだ。 まさに“内憂外患”ならぬ、“外遊内患”“内憂内患”だ。 昨秋頂点にたどり着いたPM Asoはいささか有頂天になって、笑顔を振りまきすぎた。軽…

政治が変わるってホント?

都議選は案の定、DPがLDPばかりか真の革新政党をも呑み込んで万歳バンザイ大勝利だ。が、我が国DPは米国DPとは同質でない。都議会のなかでDPが野党だったの? 石原知事をいつもヨイショしていたDP都議も少なくない。偽装野党であり、実体は与党だった。石原…

沖縄戦とはいったい何だったのか・・

今日6月24日は沖縄は「公休日」である。太平洋戦争末期の沖縄戦の“終戦日”として、県の条例で『慰霊の日』と定めらているからだ。 「軍司令官の自決の日を沖縄戦の終結記念日とすることには異論もあるが、いまのところこれに代わる日を設定するのはむつかし…

新型フルーの発祥国の戦いの次なる強敵はdrugだ--マスクどころではない

都内でも在来線JRや私鉄の車内でマスク族がチラホラ。新型フルーの阪神地方からの上京は避けられないだろう。 野暮用があって四時頃両国国技館の升席に座った。幕内力士のお披露目が始まる時間だった。マスク族はさほど多くないが、お客が一向に増えない。特…

日本英字紙のヘッドラインはなぜ“DPJ's Leader Steps Down For The Sake Of Party Unity”なのか?

本日各紙朝刊の一面トップはOzawa calls it quits一色だが、ヘッドラインと冒頭部の内容は微妙に違う。 米紙The New York Timesは国際版では扱わずに、Asia Pacific(アジア太平洋欄)にJapan Opposition Party Leader Resingsの見出しのもと、“he wanted to p…

憲法は制度ではない-歴史の所産、未来に継がれる理念(決意と希望)だ

11年前、53歳で急逝された元岩波書店社長安江良介氏のエッセー集『同時代を見る眼』を再読。その中の≪基本法としての憲法≫に改めて覚醒されられた。 安江氏は、ユネスコ憲章前文の冒頭の言葉『戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の…

改憲が王道とは何ぞや? 核の“寸止め開発”だって? 孤立する日本のキナ臭い動き・・

4月5日プラハにおけるPresident Obamaの核軍縮(廃絶)演説の翌日Washingtonでカーネギー国際平和財団主催の国際会議が開かれた。テーマは“The Nuclear Order---Build or Break”。会場は、核軍縮歓迎ムードに包まれた。 米大統領の歴史的な核軍縮演説を受けて…

「なんもかもわやですわ、ニッポンの政治屋はん」

辛口で爽快な論評『なんもかもわやですわ、アメリカはん』の著者米谷ふみ子さん。生まれは大阪、1960年に渡米し、今もロス郊外で暮らしている芥川賞作家だが、日本がとても気になるようだ。 地元のケーブルTV, MSNBCのニュース番組に東洋人男性の朦朧とした…

今はEmperorの聖断はおろか英断もタブー?・

ひと頃、松本清張の歴史モノを夢中で読んだ。早いもので清張没後17年になるが、死人に口無しで、亡くなった途端、いわゆる清張史観に大きな疑問符を打つ識者が続々と現れた。とはいえ、清張モノは今も売れ行きは悪くない。 『対談昭和史発掘』(文春新書)が面…

本気で変わろうとする米政権、思考停止の我が国財界

未曾有のeconomy crisisとアフガン・イラン・中東などをめぐる超難題の国際情勢を前に、新たな政策を懸命に模索するObama米政権。クリントン国務長官が「対テロ戦争という言葉について、オバマ政権は使わない」と語った。ブッシュ前政権による負のイメージを…

ヨレヨレ総裁も逆ギレ党首も辞めて仕切り直ししたら如何?

失言癖に酔いどれ大臣が重なってヨレヨレ総裁。底なしの支持率低下で伝家の宝刀(解散権)も錆びついたA総理の末期症状が続くなかで、余裕しゃくしゃくのO党首。霙・雪混じりの昨日、公設第一秘書さんが逮捕されてさあ大変。準大手ゼネコンからの政治献金をめ…

じっと我慢の脇役--“啼くまで待とう不如帰(ホトトギス)”?

Hillary Clinton長官のアジア歴訪の旅は中国訪問で締めくくりとなる。どこへ行ってもこぼれるような笑顔で相手の話しに耳を傾ける姿勢は好印象で評価も高い。その一方で北朝問題に対しては表情を引き締める。これがスマート・パワー外交の表れなのだろう。 …

酔いどれが水をさした

都内に花が咲いたようなHillary Clinton女史の来日も、酔いどれ財務相の醜態辞任による我が政界のドタバタ騒ぎに話題をさらわれ、水を差された格好で終わった。スマート・パワーを売りモノに、鳴りモノ入りでやって来たClinton長官も、日米同盟強化を謳いあ…

駄洒落のレッスン

記者-「定額給付金をめぐって3分の2採決を強行する国会が開会され た場合、k元総理は欠席すると仰っていますが・・」 自民国対委員長「アソウですか」 記者-「ポストAsoに農水大臣の名前が出ていますが・・」 農水相-「イワバを登るのはもうコリゴリだ。イシ…

「・・等」とは何ぞや--Galの「・・とか」と同じ

米大統領は「一般教書演説」のようなロング・スピーチにおいても通例ほとんど原稿に目を落とさない。President-elect Barack Obamaがその典型だろう。 一方、我が国首相の「施政方針演説」はどうか。原稿の棒読み、草稿に目を落としっぱなしだ。これでは迫力…

「末は博士か大臣か」は今じゃおとぎ話

明治末期の良き時代の菊池寛、綾部健太郎の生き方を描いた映画『末は博士か大臣か』。45年前の大映映画だ。川口松太郎が脚色し、監督は島耕作。芥川龍之介も顔を出す。 男が目ざす出世の頂点が博士か大臣だった時代だ。今はどうだろう。大臣は猫の目のように…

公的支援と民間委託のツケは・・?

GMとChlyslerが政府から緊急支援を受けることになった。合せて1兆5000億円を超える。GMの会長は『ブッシュ政権に感謝する』と述べ、その上で政府に誓約した大幅リストラを実行すると明言した。Chlyslerも同様だ。経営危機の責任はどこにあるのか。公的支援を…

我がForeign Minsterの時代認識のお粗末さ-外交舞台に立てるの?

lame duckのまま一ヶ月余りでThe White Houseを去るPresident Bushが8年の在任期間を回顧してABC TVのインタビューに答えた。 イラクへの先制攻撃の大義とされた大量破壊兵器保有情報の誤りについて「大統領在職中の最大の痛恨事」と語った。 ところが我が国…

呆れた党首討論---あれでディベートと呼ぶの?

久々の首相と民主党代表とのいわゆる党首討論がTV中継されたが、がっかり。討論の体を成していない。小沢氏が突っ込んで、麻生氏がうけ、釈明する。このパターンに終始し、質問・追及内容も首相側の返答の仕方も素人にさえ、予め予想できるものだから、話に…

top bureaucrat(トップ官僚)はワルなの?

浦和と中野のex-bureaucrat(元事務次官)を襲った惨事。堂々と警視庁に乗りつけ出頭し犯人と名乗りでた男の動機は謎で、あまりにも飛躍している。 が、民主党の党首らが政権党LDPの政策を批判するとき口癖のように『官僚の言いなりになっている』とこきおろす…

短命政権は避けたい-外遊で笑顔

自民党の中堅議員のなかに、もう“麻生降ろし”の動きがあるとか。日を追って支持率が降下しているようだが、またまた外遊、と言っても遊びではない。ぺルーで開催のAPECにご出席されているわけだが、国内で不人気の首相はえてして国際会議で各国首脳に笑顔を…

President-elect Obamaにビクビク、戸惑い顔の永田町と我が国世論

Barack Obama勝利に沸く米国、歓喜と期待の声が高まる国際社会をよそに、我が国政財界や保守層の本音は戸惑いが覗われ、Obama政権スタート後の前途に懐疑的でビクビクしている。 Obama氏勝利の翌日のY紙のHeadline“Obama Likely to Stress Importance of Chi…

混迷する「定額給付」−Yes We Canは到底無理

Barack Obama氏の勝利宣言の夜、ChicagoのGrant Parkに集まった12万人を超す人々はPresident-electのObama氏に呼応し、“Yes We Can”(やれば出来る)を連呼した。 このYes We Canは、MLBのWorld Seriesの最終戦でファンがサイン・ボードに掲げるお馴染みのキャ…

幕末、遷都を考えた人物

NHK大河ドラマを1年間真面目に見ることは稀だが、今年の『篤姫』は見ものだ。脚本がいい、。キャストが老若男女で多彩、それぞれ役づくりに創意工夫が見られる。 ただ、幕末・開国の時代に大きな影響力のあったはずの人物が目下のところ描かれていない。ま…

いま求められる“偉大な普通人”

衆院解散・総選挙が近づいている。知名度を利用して新たな候補に担ぎ出される若手もいれば、功なり?名を遂げた元首相など突如不出馬宣言して、周囲を驚かせる人物もいる。 元社民党女性党首も引退するらしい。89年「山が動いた」との名言を残した護憲政治家…

ジョージ・ワシントンの入港の意味は・・

NHK大河ドラマが高視聴率を維持している。脚本の筋書きや多彩で達者な役者が登場する点にもあるが、なんといっても主人公を演じる若手女優の演技の切れのよさにある。 維新・開国に至る歴史の歯車を動かした大きな影の存在として描かれているこの大御台様だ…

ネオコン派ジャーナリストと無知性の元VPの座談は薄っぺらい

親米保守・共和党ネオコンに深い人脈のある在米日本人ジャーナリスト?H氏お得意のワシントンレポートを某TV局が流した。 話題は当然来るべき大統領選の行方である。 St.Paulの共和党全国大会会場をバックに、John McCainがSarah PalinをVP候補に指名して大…