「なんもかもわやですわ、ニッポンの政治屋はん」

辛口で爽快な論評『なんもかもわやですわ、アメリカはん』の著者米谷ふみ子さん。生まれは大阪、1960年に渡米し、今もロス郊外で暮らしている芥川賞作家だが、日本がとても気になるようだ。
地元のケーブルTV, MSNBCのニュース番組に東洋人男性の朦朧とした顔が映ってビックリ。一時間毎に我が前財務相の泥酔姿の映像が流され、その醜態は例のK元首相のプレスリーの真似以上で恥ずかしい限りだったという。

米谷さんも認めるように、ノーベル賞受賞者を三人も輩出したニッポン、『おくりびと』でアカデミー賞WBCにサムライJapanが国際野球のチャンピオン、学問・芸術・スポーツは立派なものだが、霞が関、永田町はいかが。我が国政界は、内政も外政もお粗末そのもの、そのうえ、政治家の多くは倫理観も判断力も欠けているとズバリ指摘されても仕方がない。こんな按配じゃ、平和憲法の大切さもわからないだろう。いま日本の誇れる学問、芸術、スポーツなども戦争やファシズムになれば潰されてしまうと警鐘を鳴らす米谷さん、「永年の平和憲法に守られてこういう分野が発達したのだ。アメリカでは、戦争を6年もして国庫を使い果たし、学校では人間の土台をつくる芸術のクラスはカットされていることを皆知るべきだ」と相変わらず舌鋒は鋭い。

米谷さん、“なんもかもわやですわ、ニッポンの政治屋さんは”。