ネオコン派ジャーナリストと無知性の元VPの座談は薄っぺらい

親米保守共和党ネオコンに深い人脈のある在米日本人ジャーナリスト?H氏お得意のワシントンレポートを某TV局が流した。
話題は当然来るべき大統領選の行方である。
St.Paulの共和党全国大会会場をバックに、John McCainがSarah PalinをVP候補に指名して大いに意気上がる共和党代議員や支持者を次々インタビューする手法である。McCain陣営の選対委員長や政策責任者を登場させる。誰もが自信満々である。McCainの勝利を確信していると胸を張る。
最後にDan Quayleを単独インタビュー。ダン・クエール氏はPapa Bush大統領時代の副大統領、筋金入りの共和党保守派である。

クエール氏は史上最もな凡庸で非知性派の副大統領といわれている。ハンサムでRobert Redford(ロバート・レッドフォード)に似ている点を売りものに副大統領になったそうだが、当のレッドフォードは民主党支持、お陰で猛反発を喰らう始末だった。
クエール氏に言いたい。“明日に向かって撃て”を初めとする数々の名作に登場した名優であり、いまや映画監督としても活躍中のレッドフォードに失礼だろう。人間としての格が違う。

そういえば彼の主演作品の中に『大統領の陰謀』があった・・。

Dan Quayleの珍妙なセリフをご披露しておこう。
“I love California. I practically grew up in Phoenix
(私はカリフォルニアが好きだ。何しろ自分はフェニックスで育ったようなものだから)
?フェニックスはいつからカリフォルニア州に組み込まれたの?
“It is wonderful to be here in great state of Chicago”
(ここ偉大なシカゴ州を訪れたことは素晴らしいことです)
?シカゴという州があったっけ?
閑話休題。そういうわけで、H氏とダン・クエールは意気投合して、Barack Obamaを外交経験・政策立案経験ゼロ、米国の最高司令官としての資格無しとこき下ろし 、さらに、Obama-Bidenコンビをこれまでになく超リベラルと批判、アメリカ人好みではないと切り捨てる。従って、両氏(特にH氏)の予想によれば『11月の大統領選はMcCain勝利間違いなし』ということになった。
因みに、こでの話題は外交・安全保障問題、テロとの戦いのみに焦点がおかれ、最近のWall Streetの金融破たんや内政問題は話題にならなかった。
なんとも薄っぺらく偏向したワシントンレポート。お粗末でした。