改憲が王道とは何ぞや? 核の“寸止め開発”だって? 孤立する日本のキナ臭い動き・・

4月5日プラハにおけるPresident Obamaの核軍縮(廃絶)演説の翌日Washingtonでカーネギー国際平和財団主催の国際会議が開かれた。テーマは“The Nuclear Order---Build or Break”。会場は、核軍縮歓迎ムードに包まれた。


米大統領の歴史的な核軍縮演説を受けて、慌てた国がある。日本だ。すぐに核の傘の確認に動いたが、そうした反応は国際的には少数派だ。冷戦時代の核抑止論はもはや色褪せている。米国頼りの日本は孤立気味だ。米国が核軍縮に動くなら、「核の傘」の確認を迫る。傘をさしてもらえないようなら、待ってましたと国内で核論議に走る。今年二月、防衛省や防衛産業の専門家OBらで組織している、何とか機構が核問題に関する報告書を参院の関連事務局に提出したという。内容が勇ましく妖怪みたいだ。
「核保有の段階まで核開発を進めておく『寸止め』開発が日本には望ましい」ときた。そのうえで、「核恫喝を受けそうになった場合、1週間程度で核兵器を完成させることができ、同時にそれまで核は保有しない。この状態が国際情勢の現状からみて望ましい」と理由をのたまう。
President Obamaが原爆投下した核保有国として核兵器のない平和で安全な世界を追求する道義的責任があると世界に宣言している片方で、核武装論議をしていた我が国。世界の潮流とのズレが日に日に広がってゆく。
昨日の改憲派の集会で元防衛相K女史が「憲法改正の王道を進むことが我々の任務・・」だと叫ぶ。九条の改正(改悪)のことだろうが、それを言うなら(王道ではなく)“覇道”だ。