新型フルーの発祥国の戦いの次なる強敵はdrugだ--マスクどころではない

都内でも在来線JRや私鉄の車内でマスク族がチラホラ。新型フルーの阪神地方からの上京は避けられないだろう。

野暮用があって四時頃両国国技館の升席に座った。幕内力士のお披露目が始まる時間だった。マスク族はさほど多くないが、お客が一向に増えない。特に二階席はガラガラだ。一年前の五月場所にも四人で升席に座ったが、心なしかこの五月場所は客の入り減っているようだ。満員御礼の垂れ幕は巻き上げられたままだ。
今度の新型フルーと例年猛威をふるう、A香港型とかソ連型のfluとどの程度症状が違うのか。そこのところがよくわからない。
阪神の幼小中高大のほとんどが休校だという。修学旅行の新幹線はキャンセル続出。乗客ゼロで走っている。休校の生徒は自宅待機だが、却ってイライラが募り体がもたず、ゲームセンターで遊んだり、ショッピングだ。定期試験は延期、予備校・塾もお手上げだ。
日本ではまだ症例が少ないとはいえ、いささか過剰反応、神経過敏すぎないか。米国ではNYなどでもマスク族は見られない。学校の休校・休講措置も必要なしと宣言。通常のfluと症例が変わらないとの判断だ。マスク族の国から、マスクが見られない感染国へ旅行するという珍妙な現象が今後見られるだろう。

今度のswine fluの震源地メキシコだが、今も死者が出ており、さすがに当初は街ゆく人たちはマスク・マスクだったが、今や戦いの相手はdrugに移りつつある。16歳の子供が大麻に汚染され、次はLSD、コカインへと進み、果ては窃盗に走り、高校から放校させられた。メキシコは南米の麻薬王国、国境を越えて米国に侵入している。まさに犯罪と悪の温床というべき。
その点、いま大騒ぎの新型インフルエンザ(swine flu)は犯罪に結びつくことはないから安心だ。