国際情勢

Obama Prague Speech:a neuclear-free worldは崇高な夢想に過ぎない・・?

昨6日の広島市長の核廃絶を世界に訴えた「平和宣言」の核心部はやはりObamajorityだった。 「世界の多数派である私たち自身を≪オバマジョリティ≫と呼び、力を合わせて2020年までに核兵器の廃絶を実現しようと世界に呼びかけます」 この一節を英米主要紙はい…

被爆の夏は蘇り、時代と季節の線引きはできない

被爆の夏から64年。the world without nuclear weaponsをめざし、米国にmoral reponsibility to act(行動すべき道義的義務)があると宣言したObama Prague Speechに啓発され、広島市長の「平和宣言」は近年になく力強い内容のものとなった。 自らの造語Obama…

“Obamajority“に結集できるか?nuclear-free worldの楽観主義を戒めるObama Prague Speech

近づく8日と9日。“64th Anniversary of Atomic Bombing“を迎える。広島市長が4/5のnuclear-free worldの実現を目指すPresident Obama Prague Speechに鼓舞され、核廃絶に向けて世界の多くの人たち(majority)がObamaと連携すべく、“Obamajority“なる造語を掲…

アジア民主主義の星(Icon of democracy), Cory逝く

1986年2月25日、富豪の家に生まれた敬虔なキリスト教徒の1主婦がアジア初の女性大統領に就任した。Coryの名で愛称されたCorazon Aquinoである。20年以上続いたPhilippineの独裁者、Ferdinand Marcosの圧制と腐敗を倒した。 発端は83年8月21日、米国亡命中の…

“Go west, young man”−が、Chinaの最北西部、暴動の街に職はない

中国北西部、新疆(Xinjiang)、ウィグル(Uighur)自治区のウルムチ(Urumuqi)に東部江蘇省(省都南京)から仕事を求めて、漢民族が殺到してる。これまでにない大量の民族移動の様相だ。彼らは新疆へ行けば月収$400、故郷江蘇での2倍の収入にありつけるとい…

NZ南島沖合いの大地震−Tsunami警報も解除されOld Cowboyもニッコリ

NZ南島沖合いでマグニチュード7.8の巨大地震が発生の報には一瞬ドキッとした。2年前、身内で同国Dunedinを旅したボクらにとってはただ事ではない。震源地は、南島突端の街Invercargillの100マイル沖合だ。西海岸に巨大津波が押し寄せる懸念大だったが、波の…

Barack Obamaの21時間のガーナ訪問に沸く西アフリカだが・・

夜10時半頃帰宅。BS2「日めくりタイムとラベル」で昭和50年(1975年)を特集していた。この年は、さほどパッとしない年だと言われるが、ボクにとっては広島カープの初優勝、“赤ヘル”なる言葉が登場し沸きに沸いた年として忘れられない。 この年の11月、第一…

Independence Dayを迎え、世界の独裁者や失政への“静かな反逆と抗議”(quiet rebel and protest)は実を結ぶものだ

President Barack Obamaよりe-mailが届いた。Subjectは“A day to celebrate and aspire”(祝福と願いの日)。今日、現地米国はIndependence Day(独立記念日)である。 “Two hundred and thirty-three years ago, our nation was born when a courageous group…

N.Koreaが日本に異例の警告-偵察機は撃ち落すぞ!-何故か邦紙は知らん振り・・?

先週初め、日本の偵察機が北朝領空を侵犯したと人民軍(KPA)が公然と批難した。その上で次のように我が国に異例の警告・・。 “The force of the Korean People's Army will not tolerate even a bit the aerial espionage by the warmongers of the Japanese …

抗議行動に対するiron fistに憤り-言葉を選ぶObama氏

大統領選の結果をめぐるイラン国民の抗議行動は当局の激しい弾圧にも拘らず、収束する気配はない。海外メディアを締め出しても、騒乱と当局の特殊部隊の苛烈な暴力の実態は隠しきれない。 静観を保ってきたPresident Obamaも弱腰で臆病などとの議会筋の声も…

海外メディアを締め出す国-自らの不正隠蔽・悪臭に蓋をしたいから

“We call on the Iranian government to stop all violent and unjust actions against its own people”(イラン当局は自国民に対するあらゆる暴力的な不法な行為を止めるように呼びかけたい) “The universal rights to assembly and free speech must be res…

Barack ObamaのThe Cairo Speechのあとに続くものは・・

“I am also proud to carry with me the goodwill of the American people, and a greeting of peace from Muslim communities in my country:”(米国民の親善の意思と、我が国イスラム社会からの平和の挨拶を携えることが出来ることは私にとっても大きな誇り…

President Obamaの静観・沈黙のワケは?

イラン大統領選の結果をめぐり深まる混迷。解決の糸口は見えない。テヘランで繰り広げられる数万人に及ぶ抗議デモに対し当局は挑発行為と暴力・弾圧を強め、海外メディアを締め出すありさまだ。 こうした混乱に対し、President Obamaは何故半ば沈黙を守って…

The Watergate Scandalから35年、時の人は今ではGreat Outsider

The Watergate Scandalで弾劾に追い込まれたR. Nixonが辞任して35年になる。内情を暴露したThe Washington Postの二人の駆け出し記者、Bob WoodwardとCarl Bernsteinのその後が気になる。 WoodwardはBernsteinとの共著、“The Final Days”と“All the Presiden…

Holocaust否定は“無知で唾棄すべき”-ユダヤ人強制収用所を訪れたObama氏(続)

注目のイラン大統領選は保守強硬派現職Ahmadinejad(アフマディネジャド)氏が改革派の元首相ムサビ氏に予想外の大差をつけて再選か・・。陣営が早くも勝利宣言した。 このAhmadinejad氏だが、先週初めHolocaustを“big deception”(大きな欺瞞)だと決めつけた。…

D-Day65周年記念日のPresident Obama

伊滞在中、主要英紙は連日、65周年を迎えたD-Day(第二次世界大戦で、英米連合軍が北仏Normandyに上陸、ヨーロッパ大陸進撃開始日-1944年6月6日)の記事を満載した。Dとは一般的に計画開始予定日を意味する。 週末、この記念式典が催された仏Colleville-sur-Me…

雷雨も止んだParis, CDG空港を経由で今夕Narita着

行きのときもCDG空港はかなりの雨だった。 復路も経由地Parisは天気予報どうりthunderstorm。FirenzeからCDG空港に降り立ったときは激しい雨だったが、3時間後の23時半過ぎにAir Fanceで離陸するときは雨は止んでいた。 Naritaに着くと、この10日間目にしな…

北朝の2nd Underground Nuke Test-“我が国への重大な挑戦”というより“無謀な世界への挑戦”

かねてより示唆していたこととは言え、事前通告なしに北朝が地下核実験を強行した。 The Washsignton Postは東京発で“N. Korea Conducts 'Successful”Underground Nuclear Test”と報じ、The NY Times Com.は韓国発で“North Korea Announces 2nd Test of Nucl…

新しい生の誕生に死のリスク--swine fluが途上国に感染したら・・

The NY Times最新号はDeath In Birth--“Where Life's Start Is a Deadly Risk”(死のリスクが高い生の誕生)を報じる。 臨月どころか出産2日前まで、過酷な労働に駆り出されていた若い女性が病院に担ぎ込まれた。母子の命が危ない。帝王切開以外方法がなく、産…

Obama's GovernmentからのJCP Chairへの真摯で熱意あふれる返書 --草の根運動への期待

先月末JCPの委員長が、President Obamaのプラハでの歴史的演説に触発され、核廃絶に向けてのイニシアティブを求め、同大統領に書簡を送った。 それに対し、Obama氏は感謝の返書を送るよう、G.T.Davis国務次官補代理に指示、このほどDear Mr. Shii宛ての返事…

新型フルーの発祥国の戦いの次なる強敵はdrugだ--マスクどころではない

都内でも在来線JRや私鉄の車内でマスク族がチラホラ。新型フルーの阪神地方からの上京は避けられないだろう。 野暮用があって四時頃両国国技館の升席に座った。幕内力士のお披露目が始まる時間だった。マスク族はさほど多くないが、お客が一向に増えない。特…

第二世代が生まれたAmazon Kindle、発音の猛特訓をしなきゃダメ

Amazon.com発売の電子ブックリーダーAmazon Kindle。この2月に第二世代(Kindle 2)が誕生し、ニュースをディスプレイするだけでなくコンピューター・ボイスで音声まで聴かせてくれるのは有り難いが、いやしくも活字メディアの救世主になろうとするなら、発音…

改憲が王道とは何ぞや? 核の“寸止め開発”だって? 孤立する日本のキナ臭い動き・・

4月5日プラハにおけるPresident Obamaの核軍縮(廃絶)演説の翌日Washingtonでカーネギー国際平和財団主催の国際会議が開かれた。テーマは“The Nuclear Order---Build or Break”。会場は、核軍縮歓迎ムードに包まれた。 米大統領の歴史的な核軍縮演説を受けて…

Swine FluがH1N1 virusに変型?

6年前、Canada, BC州の地方都市Prince Georgeを訪れた。SIRSにアジア諸国が慄き、CanadaではOntario州 Trontoに感染者が集中。ボク自身、Vancouver〜Seattle〜Denver経由でTexas州San Antonioに向かう機内で、厳しくチェックされた。当時、Tronto経由で米国…

LDPもDPも似たもの同士

DPのO代表も珍しく粘り強い。与野党を問わず、権力者が粘り強さを手にすると厄介だ。 A.Bierce「悪魔の辞典」は『(粘り強さとは)この特質が最高の発達をとげるのは権力者の手の中においてであり、また政界で出世するには有用な素質であるとみなされてもいる…

Twinsの跡はOneがいい

2001/9/11terrorists attackから7年半を経て、跡地に高層ビルの建設が予定されているが、どんな名称にするか思案しなければならない。当初のプランはThe Freedom Tower。テロリストに対する自由の世界の勝利の象徴という意図を含む意匠だったが、New YorkとN…

“Buy American”とは保護主義か・・?

議会を通過した米国の「景気対策法案」に“Buy American(米国製品の購入)条項”が盛り込まれていることで、G7で懸念が広がった。世界経済・国際貿易に保護主義の動きを加速させかねないからだ。 が、The NY TimesのWeekly Review最新号を注視すると、著名なマ…

Commom Sense(常識)

国民の血税をもとに政府から支援・救済策(bailout)を受けながら、厚顔無恥にも巨額の報酬を得ている金融界の経営陣にPresident Obamaが鉄槌を下した。報酬を減らす規制強化策を発表。救済額が大きい金融機関の幹部の年俸を頭打ちにし、上限$50万(約4500万円)…

Aflican-Iraqis(アフリカ系イラク人)も“Yes, we can too”

米国の最高指導者に君臨したBarack Obama氏に鼓舞され、8人のアフリカ系イラク人が政界への進出を目ざしている。イラクで初の黒人国会議員が誕生する。 男性5名、女性3名。選挙戦の場はバスラ(Basra)地方南部、マイノリティである黒人が大半が住む地域だ。候…

国際協調重視?オバマ外交に懸念あり-活字メディアを読み解く

国際協調路線を重視するオバマ外交だが、アフガニスタンへの増派計画とアフガン、パキスタン周辺での「対テロ戦争」の継続はズバリ言って疑問だ。23日、パキスタン領内へのミサイル攻撃をPresident Obamaが承認した。これが新政権による外交上の初仕事か・・…