Holocaust否定は“無知で唾棄すべき”-ユダヤ人強制収用所を訪れたObama氏(続)

注目のイラン大統領選は保守強硬派現職Ahmadinejad(アフマディネジャド)氏が改革派の元首相ムサビ氏に予想外の大差をつけて再選か・・。陣営が早くも勝利宣言した。
このAhmadinejad氏だが、先週初めHolocaustを“big deception”(大きな欺瞞)だと決めつけた。イスラム世界に対するカイロでの歴史的演説を終えた翌日、強制収用所Buchenwaldを米大統領として初めて訪れたBarack Obama氏はイラン大統領を暗に批難、“To this day, there are those who insist that the Holocaust never happened, a denial of fact and truth that is baseless and ignorant and hateful”(現在なお、ホロコーストは存在しなかったなどと強弁する人たちがいるが、この紛れなき事実と真実の否定は何ら根拠もなく無知で嫌悪感を覚える)と語った。
Obama氏に同行したHolocaustの生き残りの1人であるElie Wiesel氏は1945年4月米軍によってBuchenwald強制収用所から救い出された。その米軍にObama氏の大叔父Charlie Payne氏に加わっていた。
この大叔父はObama氏の強制収用所訪問に同行する気になれなかったが、6日のD-Day65周年記念式典には参加した。
米国にとってドイツは二度にわたる戦場---NaziとSoviet Communismとの戦いの場であった。米独関係はいま、経済問題とアフガンへの対応で共同歩調が取れない。DresdenでのMerkel独首相との共同記者会見で、Obama氏は「米独両国の協調関係は目覚しく前進した」と述べたが、米国によるドイツに対するAfganへの4,100人の援軍要請には独首相は容易に応じそうもない。

確かに、D-DayとHolocaustに対する戦いについては米国には大義があろう。が、出口が見えずますます悪化するAfgan情勢、対Talibanとの戦闘は果たして聖戦と呼ぶべきか・・?