President Obamaの心底をいかに読み取るか・・

D-Day65周年記念日関連の昨日のtopicsは、The NY Times国際版のInternational Herald Tribuneからの引用である。President Obamaの言うstrengthの意味を吟味しながら、同紙NY Herald Tribuneの1944年6月6日の号外(復刻版)を読む。一面トップのヘッドラインは次の通りだ。
“Invasion On, Allies Landing in France As Planes and Ships Blast Coast; Montgomery Leads the Advance”
(侵攻始まる。連合軍、空と海から沿岸を猛爆、仏に上陸。先陣を率いるモンゴメリー将軍)
この時、President Rooseveltは日本にはひと言も触れなかった。伊を降伏させ、ナチを斃すのがまず第一。次の標的は東京。米軍の筋書きが現実となるのは時間の問題だった。

一方、先週末のFinancial Timesは、カイロでのイスラム世界に向けた歴史的スピーチを終えたあと、ドイツBuchenwald強制収用所に足を運ぶPresident Obamaの言動に注目している。生き残った二人のユダヤ人とメルケル首相が同行するなか、Obama氏は“I have no patience for people who would deny history”(歴史を否定しようとする人々に私は我慢できない)とホロコースト否定者を厳しく糾弾した。
自身の大叔父が第二次大戦末期ナチとの激戦に参加したObama氏だ。現地訪問は皮肉にも、米国の中東政策が相変わらずイスラエル優先にあることを暗示するものと受け止められる結果となったようだ。